昔作った詩と、最近の詩
所属する結社歌誌の「覇王樹」2020年12月号で、10月号の1首の批評を頂いたので、紹介します。N・ヱツコさんの「大翼集評」よりです。 ・雨のなか遠くに鳩が…
十六夜の月追いかけて手を伸ばしても掴めない月は どんどん逃げて行くあなたの影を追いかけて手を伸ばしても掴めない影は どんどん逃げて行く何も掴めぬこの手のひらをたったひとりでじっと 見つめる秋の夜長は孤独の夜長この手のひらに掴めるのはせいぜい煙草ひと箱と冷たい風の便りだけ...
11月26日に、所属の結社歌誌「覇王樹」2020年12月号が届きました。僕の「苦笑う僕」6首より、(2)3首をアップします。 この夏の華越前の新米の五キロ袋…
腐った性根のままで真面目に 生きる捻じ曲がった根性のままでしっかりと 自分の生き方を貫き通すそれはきっと茨の道だけれどどんな根性でもどんな性根でも歩いていくしかないのだから...
11月26日に、所属の結社歌誌「覇王樹」2020年12月号が届きました。僕の「苦笑う僕」6首より、(1)3首をアップします。 シャンプーを四十年か使いきて名…
芽生えた罪は 真夏の*コスモス目映い陽差しの 影に溶けた 誰のか さえも 知らずに辿った足跡一途に ブレもせずに あの街に捨ててきた黄昏はいつの日にか出会うだろう琥珀のグラスの中
平和平和形ばかりの平和はつづくよどこまでもかつてのようにインドに行ったら何かあるとか進歩や革命がこの社会を変えるとかそんなふうにももう思えない未来も大体こんなもの と見えてしまうから夢も見られない先のことを考えるとお金がないという不安しかない苦しいとか 悲しいとかそんなこと抜きにしてもさっさと死んでおかないととさえ思うビンボー人がどうやって「文化的な生活」なんて送れるの?矛盾だらけの「生存権」お金...
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 この些事も歌に残そう見失っていたシャーペンをふいと見つけた ブログ記事ネタ切れ迫り急ぎ読む「七番日記」岩波…
どこでもない 場所に 行きたいいつでもない 時にいたい楽しげな人の姿を見なくて済むように弾むような人の声を聞かなくて済むようにどこでもない場所ならいつでもない時なら台詞のない台本のようにどこをめくっても白いだけのページにこの身を潜めていられるからこんなにも ひとりひと言の台詞もなくひとり...
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 手作りの味噌汁がまた復活だ一昨日にわが頼みてあれば 一茶記す「七番日記」読みてゆくヤケ著しい岩波文庫 著し…
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 新しい山茶花の花見つけたよ写真に撮ってインスタ・アップ 血糖値コレステロール値血圧を下げる薬を朝々に飲む …
~ 今日の独り言 ~ Nov. 24: 329th day of the year. There are then 37 days left in …
あなたは花になりました春になって産まれたての 花びらを一枚一枚 けなげに開くあなたは花に なりましたあなたは空になりましたどこまでも広がってただいちめん 無垢なばかりのあなたは空に なりましたあなたは星になりましたあの澄んだ瞳のようにきらめいて私の居場所を 照らしてくれるあなたは星に なりましたあなたは どこにでもいます夜が明ける度に緑が揺れる度にこの両の手に私はあなたの小さな いのちを感じていま...
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 兄の命に庭木の枝を伐り落とす妻と二人で土曜日朝を 気を張って仕事をしたか昼飯のあとにふらふら腰抜けとなる 傷…
~ 今日の独り言 ~ Nov. 23: 328th day of the year. There are then 38 days left in …
浅はかだった恋模様空を浮かべる 水溜まりのよう言の葉いち枚 乗せられただけで未来は揺らぎ 夢想と消える 未来を語る彼の目の猛る視線が私を射貫く一緒に上京しようだなんて全
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 パソコンのブラームスの楽 昼を鳴く庭の虫の音 眠たくなるね ボトル茶をらっぱ飲みするたび噎せて噴きそうにな…
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 柿の木の実が熟したか鵯の騒がしい朝窓を開けおく 敗北の悔し涙にくれる僕たかが短歌のランキングだが 名月がぼ…
盛大に脱ぎ散らかされたドレスの端切れを丁寧に集めて回る。 瑞々しい春の新緑から始まった彼ら、彼女らのファッションショーは、初冬を迎えると着飾った深い茶色の着物を舞台の上で脱ぎ落とし、一糸纏わぬ姿
アイスコーヒーの入ったグラスを思い切り 落としてラグも床も水浸しになったぞうきんで 床を拭いていたら生きるのが 心底 つらくなった途方もない悲しみが押し寄せた元気に遊ぶ この子がよどんだ空気を 吹っ切るように走ってその悲しみを風に乗せて 飛ばしてくれた...
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 結界を越えないでおく古妻の化粧品には口を出さない 政所の怒りを買った午後にして僕はしょんぼり昼寝きめ込む …
私は あなたの血になってあなたの中を巡りつづけたいあなたを暖めるのも 私あなたを動かすのも 私そうよ私は あなたの血とどまることなくあなたの中を漂いつづけもしも あなたがよごれたら 私があなたの中を 素早く 舐めて浄化するそうよ 私はあなたの血その肌の内側を 這いその左胸の内側からあなたを小さくノックするそうやって 気づかれることなくあなたを ずっと見つめていられる喜び私は あなたの血になって中枢...
宙に浮かんだ 呪(まじな)いは、 自由に向かって飛び立つ 翅 ( はね ) を 絡め取りながら檻へと化ける。 風を読み解き張られた 呪式 ( じゅしき ) だ。 空の青さに溶け込ん
漆黒の静寂中、遥か遠くの方で真っ黒なキャンバスにぼうっと紅色が灯るやがて空一面に光があふれ出しライトアップされた雲はパステルオレンジ色に光りだす目を覚ました小鳥たちはさえずって空の展覧会の開催を告げてくれる昼の主役は雲うろこ雲、わた雲、ひつ
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 被りみる秋の毛布の柔らかさ素肌に触れてとても優しい 液晶のタップを続け用の済む倦みてはしばし微睡むとする …
遠くの町に感情を 置き忘れて来たらしい何があっても「べつにいいや・・・どうだって」としか思えないから感情を取りに行ってもどうせ傷つくだけだから遠くの町にそのまま置いておくことにする...
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 カメラからパソコン→スマホと経巡ってアップを果たすインスタグラム 吹かなくば吹かせてみせるエアコンよわが奥…
星のまばたきを数えて 夢の扉が開くのを待つ。 知らない星座が流した涙、 私もつられて雫をこぼす。 ひとりぼっちの底が抜け、 寂しさの上に尻餅をついた。 ここはどこかと見上げてみても 繰
優しいということそれは 相手を気にかけられる ということ自分と同じように思う のではく自分とは違う 相手の気持ちを わかろうと 思うこと優しいということそれは 聞くこと自分の価値観を押しつける のではなく相手の話に 耳を傾けて 自分の言葉で 返して行くこと優しいということそれは 悲しみ怒り 恨みねたみ自分の醜い感情をどこに向けてどう解決していくのか 学ぶこと優しいということそれは この広い広い宇宙...
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 失敗だうっかりミスでランキング二位へと落ちる折角なのに ようやくに二ヶ月ぶりかトップへと返り咲いたがミスに…
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 創造は貧しいけれどわが技ぞ表出なれば卑しくはない 凡々と生き何者となく願うこの平安を永からしめよ 寒さゆえ…
わたしの書いている物が詩なのかどうかは置いておいて。 詩は読者それぞれで読み方が変わり、それぞれの解釈がある。その自由さが、小説にはない詩の強みになるわけだけど、一方で、その自由さの弊害と
正義に 傷つき善意に 傷つき倫理に傷つき公序良俗に 傷つき文明に 傷つくささやかな過ちさえ 許さない 「善良な市民」にどれだけ傷つけられてもとにかく 全てに反しないでおけば気が済むんでしょう?人は ときに敢えて曲がった道を進みたくなるものなのに...
宵 ( よい ) に釣られた 提灯 ( ちょうちん ) の 染みてしたたる 灯 ( あか ) りを辿り、 車のライトを避けて歩けば 猫か何かが頭を越える
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 新米の新種のお米「いちほまれ」五キロのあれば憂え少ない トップへとインポイントで並んだがアウトポイント足り…
昨日に続き、歌稿ノートより、3首をアップします。 しみじみと感謝の思い湧く朝よ連休明けを出勤の妻 早起きしネット操作に励んでるうろうろ歌をまたも創るか 最強…
ひとり寝ひとり夜ひとり飯「生まれてすいません」太宰の思いと同じな思い「生まれて来てすいません」と 万人に謝罪するだけど べつに好きで生まれて来たわけじゃないと 少しは言いたくもなる尊厳なしの いのちはただ この世の隅っこで息を潜める「生まれてすいません」とつぶやきながら...
昔作った詩と、最近の詩
俳句を毎日アップしていきます。よろしくお願いします。
現代短歌とエッセイ
子どもも大人も楽しめる童謡や詩を。時には切ないさびしい気持ちの詩や童謡を、素直な気持ちで前向きに。
季節の写真と吹く風にしみる心の俳句を掲載します
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
詩を書いていきます(´,,•ω•,,)
俳句を載せてまいります
心からあふれた言葉を激しく詩にしています。あなたに会えて幸せです。