昔作った詩と、最近の詩
とうの昔に忘れたはずの人なのにとうの昔に忘れたはずの 出来事なのに心は もう忘れているのにこの骨や 血はまだ 憶えてるあの人をあの出来事を骨が 血が憶えてる流れる血が たぎるとき骨のきしむ音がこの耳に 響くとき心が忘れたはずの あの人を忘れたはずの あの出来事を呼び覚ます時の流れがどんなに記憶と言う名の糸を紡ぐのを やめても骨は まだ憶えてるこの血は まだ憶えてるそしてこの骨が 血が憶えた記憶はき...
今夜は星が多いみたいで あちこちポロポロこぼれてる 輝く一粒見つけた君が 目を閉じ願いを掛けたんだ ずっと一緒にいられるようにって 僕は慌てて翼を広げ 願いを乗っけた流星を追う 彼女の
胸の高鳴るこんな月でも 素肌を晒した君は冷たい 赤いワインを含んだキスさえ 過ちひとつ誘えないまま どうか輪廻を戻しておくれ あの涙がこぼれた夜に どうか輪廻を戻して遅れ 最後でいいチャン
ときどき自分のいのちが見つからなくなってあちこち探してみる私のいのちは煙草の吸殻と等価だから灰皿の中を私のいのちは欠けた茶碗と等価だから食器棚を些末で粗末な このいのちが叫ぶのは矛盾だらけの世間と自分が苦しいから孤独の餌食になって解放されない いのちはゴミ箱を漁っても出て来ないだけど案外植木鉢の横に落ちてたりするかも知れない必死で探してた鍵がふと 見つかるのと同じようにその程度の他愛もない いのち...
1日分の 悲しみが今日も 胸につかえてるわたしはそれを無理に 飲み込んで1日を ようよう終える1日分の 悲しみが今日も 心を傷つけるわたしはそれを放置して1日を ようよう終える1日分の 悲しみが何十日にも何千日にも重なって深い深い 悲しみと深い深い傷口が癒される間もなくまた新たな1日分の悲しみと傷口とを背負う...
私が 空になれたならたとえ あなたがどんな世界の隅にいようとこの青をあなたの上に広げよう私が 海になれたならあなたがよく 眠れるようにさざ波立ててゆりかごのようにあなたを揺らそう私が 花になれたならどれだけ踏みつけられてもあなただけを 見つめよう私が 風になれたならあなたの辛さを皆北風に乗せて 遠くへ飛ばそう私が 星になれたなら思い切り きらめいてあなたの心の闇を 癒やそう私が 空になれたなら私が...
空の青が一瞬一瞬表情を変える海の呼吸が聞こえる風の香りが鼻腔を 抜ける水は 冷たく透き通り草は 南へ北へ揺れている万物は生きている死者たちを万物は 優しく 包みやがては自然の一端となってひとも また産まれ直す日が昇り日が沈むように四季の色が街を 彩るように全ては繰り返し繰り返し飽くこともなく万物は死んでは また産まれ直す繰り返し繰り返し人生も この自然も死んでは また産まれ直す飽くこともなく繰り返...
カフェオレ 二杯注いで寝ぼけまなこ からかって朝のトピックス 話咲かせてシュガートースト 少しかじって ルーティーン 笑みながら冷たい椅子 泣いちゃって…
色濃く落ちた 影法師 泥 ( なず ) む夕日の 熱から逃れて まるで蝶々の 番 ( つがい ) のように 二人手を取り 校舎の影へ 握る彼の手 汗ばんで 荒い呼吸と 跳ねる鼓動は 死者
無名な私の 魂はどこに行ったら救われる?無名な私は看守に言われる通り行進をする囚人たちのように毎日の 懲役のためだけに無感動に行進してる無名な私の家に表札はないだって 私には名前がないのだから名前を持たない私はいつも 孤独の闇に 埋もれてしまうからだから誰にも 気づかれない無名な私は母の亡骸 引き連れて自分も 亡骸になる日をひたすら夢見て 待つしかない無名な私はそんな夢にさえ 光を見る本物の きら...
足音を立てて駆け抜けた雨は、夕暮れに燃える山を飛び越え、僕の知らない町に着地した。 夏空を行く彼の名前が夕立なんだとこっそり教えてくれたのは、 仕事へ向かう前
絶望と共に 生きる絶望の中で生きる絶望の風は冷たいけれど私の 心の目を覚ましてくれる自分の負った傷を容赦なく えぐり出し絶望の水に 晒す絶望の水は 冷たいけれど傷の治りは 早い闇闇深い闇の中にもう光は差し込まないかも知れないならば闇の中に 漏れて来る地上からの灯りで生きればいい希望というのは傷の上に バンソウコウを貼りつけるようなもの希望にしがみついていると叶わないときの悲しみのほうが 大きくなる...
日がな一日死を 見つめながら生きている食器を洗いながら流した水に死を 見つめて掃除機をかけながら舞う 塵に死を 見つめて真冬の澄んだ空に死を 見つめて足元の草に死を 見つめてカチコチ カチコチ静寂の中で時が刻まれる音を聞きながら1秒1秒に死を 見つめていつでもどんな物にも死を見つめてばかりいる楽へ通じる道がすぐ近くに見えるのに怖くてとても 踏み出せないの囚われや執着を捨てきれず今宵も死という名の美...
起き抜けの交差点に吹くライトな風が昨日までの土砂降りを連れ去る 待ち人はもうここに居ないけれど同じ空の下 坂道転がるように笑う 首を絞めていたのは僕自身…
どこに行ってもいくら待っても何の答えもやって来ない正解な人生 なんてどこにもある訳がない答えは 自分で掴みに行くんだよそして得た答えを皆が間違っていると嘲笑し馬鹿にされたとしても自分の手で掴んだ答えは揺らがないあなたの答えと私の答えはきっと 違うだけど どこかに接点はあるそれだけで十分答えはなかなか掴めないどの扉を開けても皆 もっともらしく聞こえるだけだったりどの道を歩いても何だかきちんと舗装され...
広い視界を持つあなたの 海は藻屑さえ 見落とさない零さないあなたにとっては色とりどりの魚も海の藻屑も等しき生きもの差し出すその手に違いは ない数多の藻屑が海を青くしていることをあなたは ちゃんと知っているだから私が いつか海の藻屑と消えて世界中の人が誰も 気づかなくてもあなたの 記憶という海にだけはその生きた証を 残してゆける深い眠りに 沈んでゆけるそうして やがて私も海の青の ひと色になれるあな...
Yはいつだって揺るぎない答えだった。 その唯一の憧れを目指し、Xは無心に追い求め続ける。 一人で辿り着けないのなら、多様な仲間をかき集め、満ち足りるまで増やし続けた。 逆に自分の身
膨らみ続ける子供心が窓を砕いた夜だった。 飽和した世界に生まれてしまった無数のささやき、歌声は、疑似の光に置き換えられて、確率の波に流されていく。それは救われることのない命の片割れたち。
なぜ 生きるのか空を 仰いで無意味とわかりきった問いを つづけるなぜ 生きるのかその答えは ないけれどなぜ と問わずにいられないなぜ 苦しむのかなぜ 悲しむのか答えがないと 納得がいかなくてそれでも絶望の彼方にもし 光を見つけられたならそれほど確かなものはない絶望の彼方に放つ光を 探して絶望の彼方にあなたを 見つめて絶望の彼方に生まれ直した自分を 見つけて途方もない絶望の彼方に力を ふりしぼってこ...
嗚咽の冬に埋もれてごうごうと泣く泣けるときはごうごうと荒海の岩を叩きつける波しぶきのように泣く葬られた死者たちの海に骨と一緒に沈んでく船は 左に3回まわって去って行く号泣の先に 見えるのは絶望の 冬景色と孤独の寒空嗚咽の冬に埋もれてごうごうと泣く泣けるときはごうごうと幼子のように声上げてどこまでも 泣く遠くまで 泣く空に届くまで 泣く嗚咽の冬に埋もれてごうごうと泣く泣けるときはごうごうと...
昔作った詩と、最近の詩
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現代短歌とエッセイ
子どもも大人も楽しめる童謡や詩を。時には切ないさびしい気持ちの詩や童謡を、素直な気持ちで前向きに。
季節の写真と吹く風にしみる心の俳句を掲載します
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
詩を書いていきます(´,,•ω•,,)
俳句を載せてまいります
心からあふれた言葉を激しく詩にしています。あなたに会えて幸せです。