昔作った詩と、最近の詩
十六夜の月追いかけて手を伸ばしても掴めない月は どんどん逃げて行くあなたの影を追いかけて手を伸ばしても掴めない影は どんどん逃げて行く何も掴めぬこの手のひらをたったひとりでじっと 見つめる秋の夜長は孤独の夜長この手のひらに掴めるのはせいぜい煙草ひと箱と冷たい風の便りだけ...
腐った性根のままで真面目に 生きる捻じ曲がった根性のままでしっかりと 自分の生き方を貫き通すそれはきっと茨の道だけれどどんな根性でもどんな性根でも歩いていくしかないのだから...
平和平和形ばかりの平和はつづくよどこまでもかつてのようにインドに行ったら何かあるとか進歩や革命がこの社会を変えるとかそんなふうにももう思えない未来も大体こんなもの と見えてしまうから夢も見られない先のことを考えるとお金がないという不安しかない苦しいとか 悲しいとかそんなこと抜きにしてもさっさと死んでおかないととさえ思うビンボー人がどうやって「文化的な生活」なんて送れるの?矛盾だらけの「生存権」お金...
どこでもない 場所に 行きたいいつでもない 時にいたい楽しげな人の姿を見なくて済むように弾むような人の声を聞かなくて済むようにどこでもない場所ならいつでもない時なら台詞のない台本のようにどこをめくっても白いだけのページにこの身を潜めていられるからこんなにも ひとりひと言の台詞もなくひとり...
Blue あなたとわたしの本 241 夢を追い続ける、ってことはさ、 別にスゴいことでもなんでもなくって、僕たちの場合、 「まとも」と呼ばれる生き方に、どうしても 馴染み切れないから、 違和感を覚えるから、 身も心も神経も〝もたない〟から── むなしく感じたりなんかもしてしまうから── なんとか自分を助けるために、 自らの命を救うために、 居場所を手に入れようと、 自分にとっての現実=夢、を掴もうと、 がんばってるところはあると思うよ。 「叶ったらいいな」じゃなくて、 叶わなかったら死ぬしかないっていうかさぁ。 でも死ぬ気はないっていうさぁ。 自分の居場所に、 24時間 居たいんだよなぁ。 あ…
仕事に戻り、再び始まるプログラムとの格闘。 向かいの席に座る薮田さんを見ると、左手で頭を抱えながら体を揺すっており、なにかブツブツと呟つぶやいている。(集中しすぎて独り言でも言...
あなたは花になりました春になって産まれたての 花びらを一枚一枚 けなげに開くあなたは花に なりましたあなたは空になりましたどこまでも広がってただいちめん 無垢なばかりのあなたは空に なりましたあなたは星になりましたあの澄んだ瞳のようにきらめいて私の居場所を 照らしてくれるあなたは星に なりましたあなたは どこにでもいます夜が明ける度に緑が揺れる度にこの両の手に私はあなたの小さな いのちを感じていま...
アイスコーヒーの入ったグラスを思い切り 落としてラグも床も水浸しになったぞうきんで 床を拭いていたら生きるのが 心底 つらくなった途方もない悲しみが押し寄せた元気に遊ぶ この子がよどんだ空気を 吹っ切るように走ってその悲しみを風に乗せて 飛ばしてくれた...
私は あなたの血になってあなたの中を巡りつづけたいあなたを暖めるのも 私あなたを動かすのも 私そうよ私は あなたの血とどまることなくあなたの中を漂いつづけもしも あなたがよごれたら 私があなたの中を 素早く 舐めて浄化するそうよ 私はあなたの血その肌の内側を 這いその左胸の内側からあなたを小さくノックするそうやって 気づかれることなくあなたを ずっと見つめていられる喜び私は あなたの血になって中枢...
遠くの町に感情を 置き忘れて来たらしい何があっても「べつにいいや・・・どうだって」としか思えないから感情を取りに行ってもどうせ傷つくだけだから遠くの町にそのまま置いておくことにする...
優しいということそれは 相手を気にかけられる ということ自分と同じように思う のではく自分とは違う 相手の気持ちを わかろうと 思うこと優しいということそれは 聞くこと自分の価値観を押しつける のではなく相手の話に 耳を傾けて 自分の言葉で 返して行くこと優しいということそれは 悲しみ怒り 恨みねたみ自分の醜い感情をどこに向けてどう解決していくのか 学ぶこと優しいということそれは この広い広い宇宙...
ひとり寝ひとり夜ひとり飯「生まれてすいません」太宰の思いと同じな思い「生まれて来てすいません」と 万人に謝罪するだけど べつに好きで生まれて来たわけじゃないと 少しは言いたくもなる尊厳なしの いのちはただ この世の隅っこで息を潜める「生まれてすいません」とつぶやきながら...
心に負った、深い外傷体験は、大人になっても、なかなか癒えることがない。事ある毎にその傷が痛むから、私はずっと、自分と向き合う作業を続けている。生きることが苦しくて、苦しくてたまらないから常に自分の生を、死を、見つめざるを得ない。私の深い傷の根源は、ひとつ17年前に亡くなっているはずの母に、まだ、すがりついているということ。彼女が私の中で、まだ、生々しく生きているということ。無条件に愛されるのではなく...
絹は、生後二日で保護された。それ以後4年間、ずっとシェルターにいたので人間の子供で言えば、乳児院や、児童養護施設育ちのようなものだ。見学に行ったときの絹は、フロアにいつも置かれていながら他の子のように遊んだり、歩きまわったりもせず、ただいつも同じ場所にいた。私が手を出しても一切興味を示さず、人にも猫にも、心閉ざしているように見えて仕方なかった。白猫の遺伝子は特殊で、いろいろな病気に罹りやすい。白い...
ボールペンの先で指されるサブシステムのフローチャートは、素人の俺からすると複雑すぎて頭が混乱しそうになる。 それでも必死に説明を聞くが、注意が駒田主任の突き出した胸に向けられてし...
誰にも必要とされない自分何の価値もない自分それが なに?苦しみと化したわたしにはそんなこともう どうでもいい誰かに必要とされようとされまいと自分に価値があろうとなかろうとただ わたしにとって肝心なのは明日のご飯と今夜の眠りなんかカウンターがヘンンなことに。なんでや?!わたしゃリセットなんてしとらんぞ!これじゃアクセス数がわかれへんやないかい!!...
たった ひとりでは闇の中にどっぷりと浸かり苦しんでいる暇さえなくてたった ひとりでは朝 起きるしかなくて台所に 立つしかなくて飯を 口に押し込むしかなくてすし詰め電車に 乗るしかなくて生きている限り着いて来る心配も 悩みも理不尽も 嘘もひとの 思惑もひとつひとつ解消するしかなくてこの 野生で嘘を見抜く目を 持つしかなくて理不尽を訴えられるだけの語彙を 持つしかなくてこの野生でひとの 言葉とは裏腹な...
ひとりで 生きるということそれは吹雪の中に咲く 花を見抜くということひとりで 生きるということそれは流した涙を一滴も 無駄にはしないということひとりで 生きるということそれは木枯らしにも春一番にも身を 任せられるということけれど夜空の 北極星のように周りの星々がどんなに回ってもぶれない ということひとりで 生きるということそれは 過酷だけれどわたし を育てるということひとりで 生きるということそれ...
昔作った詩と、最近の詩
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現代短歌とエッセイ
子どもも大人も楽しめる童謡や詩を。時には切ないさびしい気持ちの詩や童謡を、素直な気持ちで前向きに。
季節の写真と吹く風にしみる心の俳句を掲載します
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
詩を書いていきます(´,,•ω•,,)
俳句を載せてまいります
心からあふれた言葉を激しく詩にしています。あなたに会えて幸せです。