同じような写真を撮ったり、同じような絵を描いたりしていてマンネリにならないのか、とイチ子さんに聞かれたことがある。どう答えたかハッキリ覚えてないが、『人もマグロと同じで、生きるために常に動いている必要がある』のようなことを言ったと思う。マグロは寝るとき、尾ビレをゆっくり動かして運動量を落とすが、決して静止はせずに泳ぎ続けている、という感動的なことを子供の頃に知ったのは、今にすれば随分有り難い知識だった。*写真学校の先生は、『(テクニックが何だのと)四の五の言わずに、とにかく撮って撮って撮りまくれ』と諭す。偉大な経験則だ。 【SugarBabe-Darlin'】 マグロは泳ぎ続ける
水口イチ子と伊豆七島には何度か出かけた。どこの島で撮った写真かは思い出せない。この時期、エクタクローム64を使っていた記憶がある。ストロボをシンクロさせたつもりなのだが、「そんなに光を当てたら正面に太陽があるみたいでしょ!?」なんてイチ子に言われたのを覚えている。1977年頃のことだろうか。油彩にしてみた。絵もいまだ巧くなれない。フォト・リアリズムには程遠く、思い出同様にぼやけている。【MottTheHoople-RollAwayTheStone】 エクタクローム64
カリブ海の島々の酒飲みは、日本の飲み屋によくあるキリンやサッポロなどのビール会社名が白文字で刷られた宣伝用コップ程の大きさのグラスに、地産のラム酒をドボドボっと入れ、あろう事かそこにカレーライスのスプーンで山盛り一杯の白砂糖を入れる。(二杯入れる輩もいないことはないらしい)。多少はかき混ぜるが、確実に飽和状態だから底に大層な沈殿が残る。そういうものを何十年にもわたって飲み続けるので、カリブの酒飲みはみんな虫歯で、中高年までにはほとんどの歯を失うらしい。どうして虫歯の治療をしないのかというと、そういうお金があれば、再び又、砂糖が飽和状態のラム酒を飲んでしまうからだとか。水口イチ子はぼくがラム酒好きなのを知っていて、いつかフロリダ経由でカリブ海に浮かぶ、赤道近くの小島のバーに地酒のラムを飲みに行かないかと誘う...砂糖が飽和状態のラム酒
「ポエムブログ」 カテゴリー一覧(参加人数順)