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つたない言葉の記事

51件〜100件

  • あなたのとりこ 416
    2020/02/24 09:03
    あなたのとりこ 416

     それに確かに、出雲さんは滅多に人に逆らったりしないし、口数も少ないし、何時も円満そうな笑いを頬から絶やさない人であります。がしかし、案外頑固な一面も、自分に対する理不尽さに遭遇したら怒気も見せる意地も持っているし、普段は温厚そうにしていても、怒ったらなかなかに怖い人に変貌するタイプに違いないと頑治さんは前から見做しているのではありました。腕っ節も、揮ったらそこそこ強そうでもありますし。 「それに前に、・・・」  出雲さんは続けるのでありました。「唐目さんから酒の席か何かで、土師尾常務と片久那制作部長は俺と日比課長と云う二番手を辞めさせたがっているんじゃないか、とかそんな話しを聞いたのを、家に帰ってからふと思い出したんですよ。そうしたらここで自分が会社を辞めるのが、まあ、間違いのない選択かなと、そんな風に思ったんです」  そう云えば確かにそんな観測を披露した事があったと頑治さんは思う..

    汎武

    はなし汎武ん

  • ユメミダケ心中 第17回 女の転の弐
    2020/02/23 14:53
    ユメミダケ心中 第17回 女の転の弐

    ユメミダケ心中 第17回 女の転の弐,maruzohこと熱田丸蔵の綴る物語。誰もが持っている心の中のあの辺のお話。

    maruzoh こと 熱田丸蔵

    こころのあのへん

  • あなたのとりこ 415
    2020/02/21 09:04
    あなたのとりこ 415

    「どうも済みませんっス」  出雲さんがさっきと同じ事を云って今度はやや丁寧にお辞儀するのでありました。 「出雲さん、会社を辞めるんですか?」  注文したコーヒーが来る前に頑治さんは出雲さんに聞き質すのでありました。出雲さんはその問いに対して、笑って見せるだけで敢えて言葉では応えないのでありました。 「昨日の水戸での営業で何かあったんですかね?」  頑治さんのその問い掛けに今度も出雲さんは首を縦にも横にも動かさないで、口を形だけ引き攣るように笑いに動かすのみでありました。この問いにも言葉では応えないのかと思いきや、出雲さんは少しタイミングを遅らせて喋り始めるのでありまあした。 「仕事が終わって帰りの列車の中で、ちょっと許せないような事を云われまして、もうこの人の下で働くのは限界だと悟ったんスよ」 「何を云われたんですかね?」  頑治さんが畳みかけると出雲さんは出ようとした言葉..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 習慣
    2020/02/20 16:16
    習慣

    毎日一歩三日で三歩続けられるなら自由でいいの?

    ノミハート

    夢幻の煌めき

  • あなたのとりこ 414
    2020/02/19 09:04
    あなたのとりこ 414

    「じゃあ、そうするか。午後二時から丁度一時間で切り上げて、駅の地下街で三時に待ち合わせと云う感じで良いかな。あんまり池袋駅の構内事情を知らないから、どこかの改札口辺りを待ち合わせ場所にすると判り易いかな」 「一時間で話しは終わるかしら?」 「何が何でも切り上げるようにするよ。この後大事な用があるからとか云って」  頑治さんとしては夕美さんの不興と我慢へのせめてもの慰撫として、一時間以内で袁満さんと出雲さんとの話しはきっぱり切り上げる心算なのでありました。 「ところで、池袋駅は改札口ってあちこちにあるんじゃないの?」 「ああそうだな。地理不案内なら返ってまごまごしそうだな」 「だったら西武百貨店の正面玄関、とかなら何となくちゃんと落ち合えそうかな」 「俺としては間違いない場所と云うなら池袋演芸場の前とかの方が確かだけど、でもそれじゃあ夕美の方が良く判らないだろうからね、あの辺は..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 『結果、過去は変えられる』
    2020/02/18 12:45
    『結果、過去は変えられる』

    『結果、過去は変えられる』 過去は変えられるんだ 結果は覆せないとしても 結論はいつに出したっていい 過去は変えられる ◆グループ会社と弊社ホームページ(別窓が開きます) 朝日土地建物グループサイト 株式会社アサヒクリエイション ↑...

    きよの子

    チラシの裏に本の虫。。。

  • 高村智恵子終焉の地~ゼームス坂散策(1):東小路/平和小路/幽霊坂/レモン哀歌の碑
    2020/02/18 06:25
    高村智恵子終焉の地~ゼームス坂散策(1):東小路/平和小路/幽霊坂/レモン哀歌の碑

    今回は、品川区大井町にあるゼームス坂を下りながら散策したいと思います。ゼームス坂は昔からある古道ですが、なぜ「ゼームス」という西洋的な名前なのか、なぜ高村智恵子がこの地で亡くなったのか、散策しながら解き明かしていきたいと思います。★★★ ★★★(東小路、平和小路:終戦直後の闇市をルーツに持つ飲食店街)JR大井町駅・東口を出てると、区役所通りがあり、区役所通りを左に行くと、「ゼームス坂上」交差点に出ますが...

    カツQ

    「東京散歩」と「踏ん張り投資」

  • あなたのとりこ 413
    2020/02/17 09:15
    あなたのとりこ 413

     袁満さんが先に電話を切るのを待ってから頑治さんが受話器を架台の上に戻すと、それとほぼ同時に夕美さんが言葉を発するのでありました。 「明日何処かに出掛けるの?」 「うん。会社で一番歳若の人が突然会社を辞めると云うんだよ。で、どうして急にそう云う決断をたのか、明日直に逢って聞き質す事になったんだよ」 「今のはその人からの電話?」 「いやそうじゃなくて、辞めると電話をしてきた当人の先輩格の別の人。その先輩格が当人に逢って話しを聞くから、一人じゃ心細いので一緒に居てくれと云う事なんだ」 「ふうん。明日は用事が出来たって事ね」  夕美さんの声が如何にも不機嫌そうに変化するのでありました。「折角久し振りに東京に出て来たあたしを放って置いて、別の用事を今の今、態々作った訳ね」 「そう云う意図じゃ更々ないけど、でも、申し訳無い」  確かに外形的にはその通りであるから、頑治さんは夕美さんか..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 独善
    2020/02/14 15:52
    独善

    包容力包容力包み込むだけが優しさではないはずなのに

    ノミハート

    夢幻の煌めき

  • あなたのとりこ 412
    2020/02/14 09:03
    あなたのとりこ 412

    「ところでその出雲さんの件は、俺以外の人にはもう話したんですかね?」 「先ず均目君に電話を掛けたんだけど、留守みたいで出なかったよ。それから那間さんのアパートにも電話したけど、こっちも出ない。だから組合員じゃないんだけど同じ営業部だから日比さんに電話したら、こちらは家に居たんだ」 「で、日比課長はどう云う反応でしたか?」 「すごく驚いたようだけど、でもすぐに出雲君の件に関して何か動こうと云う心算は無いようだったかな。明日から奥さんと娘さんと三人で信州の白骨温泉に家族旅行に行く予定らしくて、休みが明けてから会社で出雲君に話しを聞いてみるとか云っていたかな」 「ああそうですか」  頑治さんがそう応えて少し黙るのは、何だか嫌な予感が頭の隅にモヤっと兆したからでありありました。「で、袁満さんはどうする心算なんですか?」 「俺に電話をくれたのにその儘放って置く訳にもいかないから、明日の昼..

    汎武

    はなし汎武ん

  • あなたのとりこ 411
    2020/02/12 09:03
    あなたのとりこ 411

    「今出雲君から、会社を辞めたいと云う電話があったんだ」 「会社を辞めたい?」 「休み明けに退職願いを出す心算のようだよ」  頑治さんは唸るのでありました。しかしこれは実のところ、全くの青天の霹靂とか驚天動地の情報と云うものでもなく、前から何時かはこの様な話しを聞く事があるかも知れないと云う思いは抱いていたから、一応袁満さんへの儀礼的反応として唸りはしたものの、その割には結構冷静にこの話しそのものは受け止められるのでありました。  頑治さんが困じたような唸り声をあげたものだから、夕美さんがワインを飲む手を止めて不安そうな目を向けるのでありました。しかし声の深刻さの割に頑治さんの表情が、どちらかと云うと気持ちの激しい波立ちを感じさせない無表情に近いものだったから、この唸り声は電話を掛けてきた相手への一種のサービスであろうすぐに理解したようでありました。夕美さんは頑治さんを見る目の力を緩..

    汎武

    はなし汎武ん

  • あなたのとりこ 410
    2020/02/10 09:03
    あなたのとりこ 410

    「それは重畳」  そう云い終るタイミングで店のウェイトレスが近寄って来たので、頑治さんは訊かれる前にコーヒーを注文するのでありました。この、頑治さんとウェイトレスの遣り取りが間に挟まったものだから、頑治さんとの会話のテンポが微妙に乱れたような具合になった夕美さんは、何となく居心地悪そうに頑治さんに黙した儘笑って見せるのでありました。 「旅行カバンが横にあるって事は、ホテルの方も引き払ってきたと云う事だよね」  頑治さんは仕切り直すような感じでそう質問を発するのでありました。 「そう。まあ今日の分の宿泊費迄は自前でなくても構わないんだけど、だからと云って、仕事はもう片付いたんだから、今日の夜も律義にホテルに泊まる必要なんかないもの。あたしとしてもさっさと頑ちゃんのところに転がり込みたいんだし」 「ああ成程。それはそうだ」  頑治さんとしては夕美さんのその思惑が嬉しいと云った顔で頷..

    汎武

    はなし汎武ん

  • ユメミダケ心中 第15回 男の転の参
    2020/02/09 14:41
    ユメミダケ心中 第15回 男の転の参

    ユメミダケ心中 第15回 男の転の参,maruzohこと熱田丸蔵の綴る物語。誰もが持っている心の中のあの辺のお話。

    maruzoh こと 熱田丸蔵

    こころのあのへん

  • 迷走
    2020/02/08 15:39
    迷走

    迷わないと決めたこと動揺しないと決めたこと誰の意見も聞き入れなかったら間違ったまま突っ走ってしまうの?

    ノミハート

    夢幻の煌めき

  • あなたのとりこ 409
    2020/02/07 09:15
    あなたのとりこ 409

     始業時間ギリギリに出社して来た出雲さんは、早速土師尾常務に手招きされるのでありました。自分と一緒に営業回りをする日なんだから、恐懼してもっと早く会社に出て来いと云う土師尾常務の高飛車で身勝手なお説教が、マップケース越しに頑治さんの耳にも聞こえてくるのでありました。何時もにも況してこの日は気重の出社だと云うのに、出社して早々のお小言とは出雲さんとしては幸先が慎によろしくないと云うものであります。  少しの打ち合わせの後揃って会社を出て行く二人と、ちょうど下の倉庫に向かおうとして偶々扉の辺りで並んだ頑治さんは、一タイミング歩を遅らせて二人を見送るのでありました。先に扉の外に出る土師尾常務の後から少し背中を丸めて出て行く出雲さんの後ろ姿に、これから先の気重が気配として滲み出しているような風でありましたか。  この二人が水戸での特注営業を終えて社に帰って来たのは、夕方の六時を少し過ぎた頃であ..

    汎武

    はなし汎武ん

  • あなたのとりこ 408
    2020/02/05 09:03
    あなたのとりこ 408

    「唐目君は彼女が故郷から出て来るとか云っていたよなあ、ゴールデンウィークに」  均目さんが自分と那間裕子女史の事から話題を逸らそうとしてか、フォークに載せたライスを口に運びながらながらそう訊くのでありました。 「うん。仕事絡みでね。もう既にこっちに来ているけど」 「彼女は何の仕事をしているんだっけ?」 「博物館の学芸員だよ」 「その、仕事絡み、と云うのは何だい?」  再び自分と那間裕子女史の事にこの場での話しを戻らせないようにするためか、均目さんは頑治さんへの質問を畳みかけるのでありました。 「今度大学の考古学研究室と組んで、故郷にある弥生遺跡の大掛かりな発掘調査をするんで、その打ち合わせとか関係省庁への挨拶とかで出て来ているんだよ」 「ふうん。でもゴールデンウィークは大学も官庁も休みだろう?」 「仕事は明日までで、後はプライベートで五日迄こっちに居る訳だよ」 「ああ成..

    汎武

    はなし汎武ん

  • あなたのとりこ 407
    2020/02/03 09:02
    あなたのとりこ 407

    「メーデーのデモ行進に参加しないでこうして寛いでいるのは、何となくプラカードを持って歩いているあの三人に対して申し訳無いような気もするよなあ」  頑治さんはオムライスにスプーンを刺しながら云うのでありました。 「いや別に申し訳無く思う事はないんじゃないかな。あの三人はもの珍しさから、自分の意志で行進に参加しているんだし」 「しかし那間さんはどういう了見で参加したんだろう。大体あの人はああいうのはちょっと軽蔑気味に億劫がって、真っ先に一抜けたを表明するタイプじゃなかったなか」 「それはそうだな。どう云う気紛れを起こしたのかな」  均目さんが自分の前のハンバーグにナイフを入れながら応えるのでありました。「ま、後日その辺は少し詳しく聞き質してみても良いけど」 「出雲さんも明日は土師尾常務と一緒に水戸に営業回りに出るんだし、そう云う気が滅入るような仕事を直前に控えていて、良く東京駅まで..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 付き合い
    2020/02/02 15:47
    付き合い

    独りぼっちに疲れたひと人間関係に疲れたひと環境が変われば解決するの?

    ノミハート

    夢幻の煌めき

  • あなたのとりこ 406
    2020/01/31 09:03
    あなたのとりこ 406

     全体行進が始まってそれを免除されている事に多少の後ろめたさを覚えるものだから、頑治さんと均目さんは街区一区画分くらいを、東京駅迄の全路程に参加する予定の袁満さんと那間裕子女史、それに出雲さんと一緒に付き合い歩きするのでありました。 「じゃあ、申し訳無いけど唐目君と俺はこの辺でばっくれる事にするよ」  均目さんがそう云って全路程参加組の三人に片手を挙げるのでありました。 「ああ判った。態々代々木公園迄出て来て貰って有難う」  袁満さんが慎に人の好い礼辞を述べるのでありました。 「折角だから東京駅まで付き合えば良いのに」  那間裕子女史がこれで放免となる頑治さんと均目さんに対して、恨みがましさの大いに籠った云い草をして見せるのでありました。 「そうしたいのは山々ではあるけど、前に云っていたように今日は随分以前から予定していた、どうしても外せない用があるから、これで勘弁してくださ..

    汎武

    はなし汎武ん

  • あなたのとりこ 405
    2020/01/29 09:20
    あなたのとりこ 405

     メーデー行進に参加するのは委員長の袁満さんと書記の那間裕子女史、それにどうせ暇だからと参加を引き受けた出雲さんの三人でありましたが、一応の義理から頑治さんと均目さんも、行進には参加しないながらもメーデー中央集会が行われる代々木公園には出向くのでありました。新人組合員の甲斐計子女史はそれも免除、と云う事でありました。  那間裕子女史は昨日までの名残の寒気が、夜が明けると同時に嘘のようにすっかり緩んで、初夏晴天の好日となったが五月一日をこんなイカさない行事で潰されるのは、全く以ってげんなりであると愚痴を零すのでありました。しかし袁満さんと出雲さんは多少のお祭り気分があるようで、全総連から手渡された、徴兵制を許すな! 等と小銃を持った兵士の絵にバッテンが描いてある手書きのプラカードを、もの珍し気に眺めたり両手で差し上げたりしながら、ただ只管閉口するのみと云う風でもないのでありましたか。 「..

    汎武

    はなし汎武ん

  • シンプル
    2020/01/27 16:01
    シンプル

    シンプルな言葉着飾った言葉どっちが嬉しいの?

    ノミハート

    夢幻の煌めき

  • あなたのとりこ 404
    2020/01/27 09:17
    あなたのとりこ 404

    「ああそう」 「御茶ノ水駅に帰り着くのは十時を過ぎちゃうかもね」  これはやんわりと夕美さんが、頑治さんが態々御茶ノ水駅に迎えに来てくれるのを遠慮しようとして発した言葉のようにも聞こえるのでありました。 「今日は疲れたかい?」 「ううん、別に疲れてはいないけど」 「だったら折角待っていたんだから、一応御茶ノ水駅に逢いには行くよ」 「面倒臭いんじゃない?」 「別に俺としては億劫でも何でもないけどね」 「でもそれは何となく悪いわね。これから逢ったとしても、精々ちょっとの時間、喫茶店か何処かでお喋りするくらいしか出来ないんじゃないかしら」 「それでも構わないよ。俺としては一応夕美の顔を見て今日を終わりたいから」  その頑治さんの言葉を聞いて夕美さんがほんの少し黙るのは、然程大袈裟なところではないにしろ、ちょろっと感動したためかも知れないと頑治さんは手前味噌に推察するのでありま..

    汎武

    はなし汎武ん

  • ふたりの周期
    2020/01/25 02:07
    ふたりの周期

    もう 駅の灯りが視えてきたよ もっともっと なにか 話していようよ さよならのスレスレまで ずっと 手をつないで 急いで 急いで “ありきたりじゃないの 変わったおもしろいの“ じゅもんみたいに 呟いてる がんばれ がんばれ 飛んできたのは やっぱり 『リンゴ!』 そう そこからね 焦ると いいの浮かばないね お手玉放るみたいに あなたの言葉のしっぽを わたしの言葉でむすんで ふたりずっと …

    ルーナ

    Moon Age

  • あなたのとりこ 403
    2020/01/24 09:02
    あなたのとりこ 403

    「判った。八時には家に居るようにするよ」 「ところで五月一日は、頑ちゃんはメーデー行進に参加しなくて良いの?」  夕美さんが話題を変えるのでありました。 「ああ、参加しなくて良いよ。大体、そんな七面倒臭いものなんか、誰も意欲的に参加したいとは考えていないから、ウチの組合内部の話し合いで、一応の義理から役員を含む三人が貧乏籤、と云う事になったんだ。全員強制的に参加と云う事になれば、ちょうど夕美がこっちに出て来る時だから困るなと心配していたんだけど」 「ああそう。それは何よりと云うものね。あたしのこの出張も四月の三十日迄に取り敢えず片付く事になっているから、後は五月五日まで祝日と有給でずっとプライベートの時間になるから、五日間みっちり頑ちゃんと一緒に過ごせるわね」 「そうだな。若しメーデー参加の予定が入っていたとしたら、貴重な一日が台無しになるところだった。まあ、何か理由を付けてサボ..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 淡き淡き夢
    2020/01/23 23:04
    淡き淡き夢

    真夜中に 珈琲を点てると 部屋中が 珈琲カップになった 髪も顔も 珈琲に浸りながら モモンガのように うつ伏せで 倒れていた 床に深くめり込んでいきそう 舞い込んだニュースのゴシップ記事の 虚しさによろけた 仲良きことが美しかったから 凛として 清々しかったから なんだかなぁ。。。 と、つぶやいてみる コウノトリは、毎年かならず おなじ相手と巣作りをするんだって どんなに離れていても かならず…

    ルーナ

    Moon Age

  • あなたのとりこ 402
    2020/01/22 09:17
    あなたのとりこ 402

    「これ迄に聞いていた頑ちゃんの話しに依ると、その二人は自分達の待遇を差し置いてでも頑ちゃん達の好待遇を考えるような、献身的な人でも義に篤い人でもお人好しでもないみたいだし、屹度従業員よりも遥かに好条件を獲得したんじゃないの」 「組合の中の推察も、大体そんなところだけどね」  頑治さんは冷ややかな笑みを浮かべながら頷くのでありました。「ところで、明日の夜は大学時代の友人と会食だったよね?」  頑治さんは表情を改めて話題を変えるのでありました。 「そうね。仕事の打ち合わせの後で教授も交えて、新宿の住友ビルの中にある何とかって云う土佐料理の店で食事する事になっているわ」 「ふうん。皿鉢料理かな。鰹のシーズンの最盛期には少し早いように思うけど」 「何だかよく判らないわ。博士課程に進んだ同級生がその宴会を仕切ってくれるみたいだから、あたしはそれに乗っかるだけで、魚料理でもジンギスカンでも..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 顔を上げて 空をみて
    2020/01/21 19:36
    顔を上げて 空をみて

    10年間は、 ただただ教えられるまま素直に 10年後から、 じぶんのものを探して ほぅ……… 10年 太極拳の先生のお話は しずかに胸のなかにおちていく 10年 果てしないようで遠く 10年 それでいて うれしく 明日がわからない毎日に居て、 10年後の約束をする ただ素直に ただ ただ シンプルに 遠くに置く約束を わたしとする 『強く願えば 叶います わたし自らが 叶えます わたしを信じて』 …

    ルーナ

    Moon Age

  • 過保護
    2020/01/21 15:39
    過保護

    大切なものをいつも抱えてたらいつか握りつぶしてしまいそう大切なものをいつも見張ってたら何もできなくなりそう

    ノミハート

    夢幻の煌めき

  • あなたのとりこ 401
    2020/01/20 09:17
    あなたのとりこ 401

     まあ、然程に熟達したコーヒー淹れの腕前は特にはないながらも、頑治さんは手動のミルで豆を挽き、紙ドリップで二杯分のコーヒーを丁寧に淹れるのでありました。夕美さんは久し振りの頑治さんの手になるコーヒーの立ち上る湯気に嬉しそうな表情をしてから、恐る恐るコーヒーカップの熱い縁に口を近付けるのでありました。  結局夕食を摂るために頑治さんのアパートを二人して出たのは、それから三時間程経ってからでありました。その三時間てえものは、コーヒーが熱過ぎたので飲むのに三時間を要したとか、久し振りの再会にすっかり時を忘れて三時間、この間の二人夫々の身に起こった何やかやの出来事を、交互に飽かず喋り合っていたと云う訳でもないのでありましたけれど、まあ待ちに待った邂逅でありましたから、あれこれ色々、と云うか、それ程色々でも無いのでありますが、まあ何やら、やる事もあったと云う事でありましたか。・・・  こちら..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 接点……触れ合うところ……
    2020/01/19 03:03
    接点……触れ合うところ……

    展望デッキから視えたのは 空を削りそうなほどの ビルのせいくらべ バンドエイドみたいに 幾つも架かる橋 窓ガラスに映る 私に気づきながら 見遥かす風景に 何度もシャッターを切った 川の流れの行方を追って 海に注ぎ込むのを見届ける あぁ ほんとに 海に向かうんだ 眼を閉じて 川と海が溶け合うところに行ってみる どこまでが川で どこからが海なんだろう 川の魚はどこまで行けて 海の魚はどこまで…

    ルーナ

    Moon Age

  • あなたのとりこ 400
    2020/01/17 09:05
    あなたのとりこ 400

    「さてそうなると、未だ夕食には早いからどうやって時間を潰すかな。・・・」 「散歩なんかより、これから頑ちゃんのアパートに行く、と云うのはどう?」 「まあ、それでも構わないけど、でも俺のアパートに上がり込んでまったりしていると、肝心の夕食の時間を逸するかも知れないなあ」 「別に良いじゃない。夕食の時間がきっちり決められている訳じゃないんだから」 「ま、それはそうだけど」  夕美さんが泊まるのはビジネスホテルであり、観光地の観光旅館のように夕食が宿泊プランに付属しているのではないのだから、何時に何処で夕食を摂ろうとそれは随意でありますか。頑治さんの心配は的外れで間抜けなもののようであります。 「こっちに出て来てあたしが先ず行きたい処って云ったら、頑ちゃんのアパートと云う事になるものね。他は後回しで良いもの」 「ウチに置いていった見張りのネコの報告も聞きたいから、と云うのもあるか」..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 待ちぼうけ
    2020/01/17 01:06
    待ちぼうけ

    今日は一日曇り空だって FMは知らせてくれたけど、 ドアがすこし開いたみたいに 床が明るく照らされた時 こんなハズレはうれしかった ふゆの日の こぼれ陽射しは あたたまる 読み上げられた歌の名前に 風景がすこし揺らいでみえた 耳心地のいい声が聴こえる 引き出しのなか 日に焼けて まるまった 懐かしい写真を想い出す ありがとう わたしは 元気にしているよ あの駅前の待ちぼうけを わたしは も…

    ルーナ

    Moon Age

  • 動物
    2020/01/15 15:28
    動物

    大人しい肉食獣凶暴な草食獣どっちが危険なの?

    ノミハート

    夢幻の煌めき

  • あなたのとりこ 399
    2020/01/15 09:03
    あなたのとりこ 399

    「まあ、それは仕方が無いか」  頑治さんは少し落胆の表情をして見せるのでありました。  と云う事で、二人はその儘駅構内の通路を歩いて中央線のホームに移動するのでありました。もう夕方に近い時間になっていたから通路は急ぎ足に行き交う人で非常に混み合っていて、夫々が一つずつ下げた夕美さんの持ってきた大きな旅行カバンが、二人横に並んでのスムーズな足の運びを苛立たしく邪魔するのでありました。  御茶ノ水駅で電車を降りて改札を抜けると、夕美さんはこの地を去ってから然して長い時間が経過していたと云う訳でもないのに、斜陽にやや赤みを増した駅前の交差点の雑踏に懐かしそうに目を細めるのでありました。もう自分はこの地の人間ではないと云う思い做しが、前に見慣れたこの光景への懐かしさをいや増すのでありましょうか。  二人は大学の裏手にある、今宵夕美さんが泊まるビジネスホテルの方に向かって、矢張り手に下げ..

    汎武

    はなし汎武ん

  • あなたのとりこ 398
    2020/01/13 09:04
    あなたのとりこ 398

     夕美さんも頑治さんをほぼ同時に見付けて、逸る気持ちを弄ぶように足手纏いに絡む両手に下げた大きな旅行バッグを持て余しつつ、頑治さんの方に向かって小走りに駆け寄って来るのでありました。その前に勿論、この荷物共は、先ずは見付けた頑治さんに手を挙げて見せる挨拶の動作をも忌々しく邪魔したのでありました。 「見慣れないフォーマルな格好をしているから、見違えるところだったよ。ま、実際はどんな格好をしていても、夕美を見違える事なんか絶対にしないんだけど」  頑治さんはそう云いながら、傍まで来た夕美さんの如何にも重そうな方の荷物を受け取るために片手を差し伸べるのでありました。 「一応仕事絡みでの上京だからね」  夕美さんは素直に頑治さんに大きな方の旅行バッグを手渡して、それから頑治さんの顔をまじまじと見るのでありました。「変わり、なさそうね」 「一か月ちょっとでの再会だから、そんな短い時間では変..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 探しもの
    2020/01/12 01:09
    探しもの

    迷路だ 迷路だ 出口のみつからない迷路 高い壁 石ころだらけの砂利道 もやもやの煙り立ちこめる 泣きべそとさんかく座りだ 白旗を脇にかかえて いつでも挙げられるけど、 ループ ループ…… まだ こころがあきらめてない 抜け出せない 眠れない タイムマシンに 時を遡るイツデモドア はやく 連れて行ってよ 確かに在ったあの時間まで あの別れ道に立って わたしの前に そっと 〈気をつけて〉って、 メモ…

    ルーナ

    Moon Age

  • いつも誰かと
    2020/01/10 16:27
    いつも誰かと

    ひとり ふらりと 映画を観る おかしくて 思わずアハハと笑う 一時にアハハの波が巻き起こり、 スクリーンに打ち寄せる 「さん はい! 」って誰かが 掛け声かけたわけじゃないのに おなじ歌を歌うみたいに あの瞬間が とてもたのしい ひとり ふらりと 旅に出る 「右手をごらんください。」 ガイドさんの声に合わせて、 おじいちゃんもおばあちゃんも お姉さんもお兄さんも みんな小学一年生みたいに …

    ルーナ

    Moon Age

  • あなたのとりこ 397
    2020/01/10 09:17
    あなたのとりこ 397

    「それはどうですかねえ。ただ俺の言葉を停滞していた会話を少し活性化させる好都合な接ぎ穂だと捉えて、上手く社長が利用しただけじゃないですかねえ」  頑治さんは謙譲からだけではなく、実のところあの社長には、人を見る目とか好機を的確に捉える目とかをあんまり期待しない方が無難だろうと云う読みかあるものだから、そんな風に冷えた語調で応えるのでありました。 「まあ何事にも敏くピンとくるタイプじゃないけど、それでも唐目君の発言にちょっと瞠目したような様子は充分あったよ。それにあの社長だけじゃなくてあの場に居た殆どが、唐目君の発言にグッと引き込まれたのは間違いない。まあ、一人を除いて」  均目さんに除かれた一人とは土師尾常務に間違いないでありましょう。 「そうね。確かに唐目君の発言にはあたしも、おお、とか思ったもの」  那間裕子女史が頑治さんの方に向けた目を、まるでその時を再現するように少し大袈..

    汎武

    はなし汎武ん

  • こんなに自由
    2020/01/09 18:02
    こんなに自由

    ひとしきり はしゃいでしゃべり過ぎたあとは 独りぼんやり椅子にもたれ ゼンマイの切れた おもちゃになる あぁ言えば よかったかな こぅ言ったら もっと解り合えたかなって しぼんでいく風船みたい そのうちに、 あれもワタシ それもワタシ みんなワタシ ぜんぶワタシ わらってやろう ゆるしてやろう こころをうまく逃してあげる だから ほら こんなに自由 晩御飯のおかずは 何にしよう

    ルーナ

    Moon Age

  • 朔(新月)という名の陽だまり
    2020/01/09 18:02
    朔(新月)という名の陽だまり

    朔 出迎えてくれて ありがとう とりあえず靴 脱いでいい? 待ってくれない? 上着を脱ぐまで スマートボールみたいに あっちこっち 弾けて当たって ナナメに滑って しっぽもぷるぷる忙しい うれしい うれしい 100%うれしい 走るたんび カタカタカタカタ ひっきりなしに どこかでカスタネット鳴ってるよ 朔が踏むタップの音ね 待って 待って 静かに 静かに 見つめ合って 『こんにちは』しよう すこしの…

    ルーナ

    Moon Age

  • 虚実
    2020/01/09 15:54
    虚実

    心地良い嘘不愉快な本当どちらかを選ばないといけないとしたら

    ノミハート

    夢幻の煌めき

  • あなたのとりこ 396
    2020/01/08 09:04
    あなたのとりこ 396

     本来ならばこういう締め括りの発議は、袁満さんよりは土師尾常務辺りがするべきところではありましょう。しかし当人としてはこの会議に然したる思い入れも期待も無いものだから、それに元々気が利かない性質でもあって、ケチを付ける事はするけれどそんな役割なんぞは全く興味も無さそうで、さっさと立ち上がろうとするのでありますか。  反省会と云う程のものではないけれどこの会議の後、甲斐計子女史を除いた従業員一同は馴染みの神保町駅近くの居酒屋で例に依って一献傾けるのでありました。酒杯を取り交わす時の話題としては、先程の土師尾常務の重職の者にあるまじき子供じみた振る舞いや発言に対する鬱憤晴らしが先ずあって、それから次には那間裕子女史の土師尾常務に対する寸分の遠慮も無い食って掛かりようへの驚嘆等でありましたか。  土師尾常務への欠席裁判的批判や論いは何時もの事と云えば何時もの事でありますが、一同は那間裕子..

    汎武

    はなし汎武ん

  • あなたのとりこ 395
    2020/01/06 09:03
    あなたのとりこ 395

     袁満さんが土師尾常務の口がようやく閉じたのを見極めて云うのでありました。 「まあ、総括として、出雲君と袁満さんの今後の仕事の遣り方が少し具体的になったと云うのは、今日の会議の収穫ではないですかね」  均目さんが荒れた場の空気を一端沈めるようにそう纏めるのでありました。 「確かにそれは良かったかな」  袁満さんが力強く頷いて出雲さんの方を見るのでありました。その袁満さんの目に出雲さんも大きな頷きを以って応えるのでありました。 「常務が人をへこませる事ばかりに矢鱈に熱心で、建設的な意見は欠片も持っていないと云う事が判った事も収穫の一つかしらね」  気の強い那間裕子女史は未だ土師尾常務に対する侮蔑を止めないのでありました。しかし土師尾常務の方はと云えば、天敵を睨むような目付きで凄んで見せて、力を入れた頬の小さな波打ちで奥歯の噛みしめを表して口惜しさを覗かせはするけれど、唇は引き結ん..

    汎武

    はなし汎武ん

  • 彗星の流れる夜    〜しぶんぎ座流星群に寄せて〜
    2020/01/05 16:42
    彗星の流れる夜 〜しぶんぎ座流星群に寄せて〜

    夜にまぎれて ひとり 鍵をはずして 空を見上げた パノラマに ぷかりと浮かぶ ひしゃく星を つかまえた 彗星が流れる時刻 体内時計のアラームは響く 寝てなんていられない 寒さなんて感じない 好きって そんなことって 秘かに やや誇らしい PCのライブ画面を覗けば、 今宵の空が映っている おなじ想いで見上げている たくさんの瞳に触れる ふと 眼を投げた時 からかうように 走って消えた 前ぶれもな…

    ルーナ

    Moon Age

  • 幸福
    2020/01/03 15:44
    幸福

    幸せって思っているひと不幸って思っているひと自分がどう思っているかで決まるの?

    ノミハート

    夢幻の煌めき

  • あなたのとりこ 394
    2020/01/03 09:05
    あなたのとりこ 394

     まあ、土師尾常務としては常に片久那制作部長を意識して、それに決して劣らない迫力と存在感を社員の前で醸し出そうと必死なのでありましょうが、なかなかご当人の狙い通りにはいかないようで、それがまたこの御仁にとっては慎に腹立たしい事なのでありましょう。この欲求不満が、この人を余計にいじましく見せて仕舞うのでありますけれど。 「そんな事を云うのなら、僕の代わりに那間君が営業に出れば良いじゃないか」 「そんな子供が駄々を捏ねるような事を云わないでくださいよ、みっともない」 「まあまあ、那間君ももう少し冷静になって」  全く怯まないで益々嵩じて土師尾常務と言葉の遣り取りで対抗しようとする那間裕子女史を、社長が宥めるのでありました。「土師尾君もそんなに興奮しないで」  ここでも仲裁役を演じる社長の魂胆としては、まあ、場の空気から、そう云う役回りを演じざるを得ない点はあるとしても、しかしどちらか..

    汎武

    はなし汎武ん

  • あなたの街に吹く風を
    2020/01/02 18:14
    あなたの街に吹く風を

    港に響く除夜の汽笛を 贈ってくれて ありがと そんなふうに 超える年もあるんだ…… 防波堤に集うシルエット みんなの囁きが さざめきが なんども 引いては寄せてきたよ 山並みに護られながら わたしは 除夜の鐘をついたよ 鐘に施された天女が ほの灯りに浮かんでいた ゆっくり弾みをつけて 鐘を鳴らすと からだの中 ぐるぐる巡って なかなか 止まらなかった ぼ〜っとするアタマで 急いで手を合わ…

    ルーナ

    Moon Age

  • 新しいわたし
    2020/01/01 09:09
    新しいわたし

    年越しの祓い ひらひらの紙人形に名前を入れて 懐に連れ 更ける夜を往く 街灯の淡い灯りに ふわふわと あちらこちら 路地から影 紙人形のように 揺れながら おなじ灯火を目指す 列に連なり 御神木の囁きに耳を澄ます 葉の隙間 瞬く星を探していると 太鼓の響き 空にこだまする 新しい年の幕開けだ かわらけの御神酒をいただいて いざ 神さまの膝元に 年を越えられた よろこび 極まる 墨を塗った夜…

    ルーナ

    Moon Age

  • どっち すき?
    2019/12/31 08:24
    どっち すき?

    目玉焼きのお皿をならべて 『ねぇ どっちがいい?』 って、訊く あなたがちいさい方を選んでも いつも わたし おおきい方をあなたの前に置くから そのうち 訊くと あなた おおきい方を指さすようになった 他愛ない ふたりの台本 『ねぇ おばあちゃんとわたし どっち すき?』 ちびの眼はマジ 『そんなこと 決められないわ』 と、お母さん ぷうぅ ほっぺをふくらませて 『ねぇ お母さんとわたし どっち …

    ルーナ

    Moon Age

  • 逢いにいく
    2019/12/30 22:26
    逢いにいく

    運転席の後ろ 硝子越し ただ 前だけを視ていた 愛しいひとに 逢いにいく 眼の前に 幾本もの線路が シュプールを描き うねりながら 現れる 早送りのビデオのように 瞬く間に 延びていく 運転手の静かな横顔にみとれる 白い手袋の人さし指は たしかに 行く先を示し チェンジを重ね 流れていく 迷いなく うつくしく ほぉっと ため息つき 安堵する 愛しいひとに 逢いにいく 隔たりが みるみる 縮んで…

    ルーナ

    Moon Age

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