昔作った詩と、最近の詩
←前話 第3章 『天使より早く』 そもそも、天使と人間は大きく違う種族だった。人間のように衣食住が揃っていなくても生きていける強い存在で、彼女は宣言通り山の中で暮らし始めた。
←前話 「先に地上へ降りた姉さんがいて、そこへ降りる予定だったんだけど」 「お姉さんが居るの? どの辺りだろう?」 「わからない」 「わからない?」 「空から見下ろさないとと見つ
床に絨毯にアスファルトに頭をこすりつけて謝るだけの仕事を終えた夜、そのまま帰宅しても眠れない予感がした私は、気づけば路地裏に迷い込んでいた。あるいは自ら迷いたくて迷っていたのかもしれない。真っすぐ家に帰りたくないがためにまわり道をすることなら、そういえば子供時代にもよくあった。変わらないことを喜ぶべきか、成長しないことを哀しむべきか。 すでに夜の十時を過ぎていただろうか。路地の両脇に立つ店の看板はどれも真っ暗で、営業時間を過ぎて閉店しているのかとっくに潰れているのかもわからない。 だがその突き当たりにただひとつ、ちかちかと点滅している正方形の電飾看板が立っていた。点いたり消えたりのリズムが不定…
←前話 第二章 『甘いリンゴ』 慌てる僕の視界の中で、白い光が跳ねた。遠くの街灯の明かりを反射させてるビニール袋。 リンゴだ! 足首を彼女の手に預けたまま、草むらの上に伸び
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
第一章 『稲穂の波打ち際で』 袋一杯にリンゴをもらった帰り道だった。 袋に入りきらないほどの拾いものをしたのは。 この色にも終わりは来るの? 茜色に染まった空は、どこまでも
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
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「ジョン、服を脱げ」豪奢な椅子にゆったりと座している美しい男性が、尊大に命じる。その正面に立たされていた八歳のジョンはビクリとして固まるが、すぐ後ろに控えている叔父夫妻に脱ぎなさいと促されて、おどおどしながらシャツ、ズボン、靴下とひとつずつ脱いでいく。やがてパンツ一枚になった。恥ずかしいというより、何をさせられているのだろうという不安のほうが大きかった。うつむき加減のままチラリと視線だけを前に向けると、彼は冷ややかに言い放つ。「下着もだ」言い知れない恐怖にぞわぞわと肌が粟立った。それでも叔父に早く脱ぎなさいと言われると逆らえなかった。全身にまとわりつくような視線から逃げるように目を伏せ、いつのまにか小さく震えていた手をおずおずとパンツにかけた。ジョン・グラミスは、貴族とは名ばかりの貧乏男爵家に生まれた。領地も持...「伯爵家の箱入り娘は婚儀のまえに逃亡したい」第4話侯爵家の気弱な従僕は先輩侍女に逆らえない
←前話 冷えきった窓を開ける。 この星空のどこかで、彼も一生懸命呼吸をしているんだ。どんな寝言を呟いて、どんな夢に落ちているんだろう。それとも、誰かの腕の中で暖かな空気を吸っているのかな。
←前話 こんな事をしたかったわけじゃなかったんだけど。でも、こうして笑い声をあげると、胸の靄が晴れる気がする。結局、いつも聴いてる曲を流した。変わろうとして行動する時は、大体上手くいかない。変わ
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←前話 あっけなく、私は当時の彼の年齢を追い越して、大学へと進学を果たした。 最近、時間の進み具合が遅い気がする。反発や停滞を繰り返しながら前へと進んでいくことを前提として進化
「ジョン、服を脱げ」 豪奢な椅子にゆったりと座している美しい男性が、尊大に命じる。 その正面に立たされていた八歳のジョンはビクリとして固まるが、すぐ後ろに控えている叔父夫妻に脱ぎなさいと促されて、おどおどしながらシャツ、ズボン、靴下とひとつずつ脱いでいく。 やがてパンツ一枚になった。恥ずかしいというより、何をさせられているのだろうという不安のほうが大きかった。うつむき加減のままチラリと視線だけを前...
←前話 「それで、ですね。こんな商売ですから、料金は先払いをお願いしているんですよ。申し訳ありませんが、よろしいでしょうか?」 彼女はしばらく俺を睨み付けていたが、やがて左手を自分の
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←前話 一ヶ月ほど前に、転校してからできた友人が小さな入れ墨を入れたいと、まるでテロリズムを崇拝していることをこっそり打ち明けるかのような恍惚(こうこつ)とした表情を見せながら教えてくれたこ
←前話 「お前はここに居た方が良いんだ。今は苦しいかもしれないけど、きっと自由になれるチャンスが来るから。不安定な希望にすがって、無理をしたら取り返しの付かないことになる」 「そ
星座の見せる夢がしつこすぎて、童話のまんなかで目が覚めてしまう。 大人達はいつだって、好き勝手に神話を描きすぎる。大きい方が良いって、煌めいていた方が良いって、散らばっている可能性
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
昔作った詩と、最近の詩
俳句を毎日アップしていきます。よろしくお願いします。
現代短歌とエッセイ
子どもも大人も楽しめる童謡や詩を。時には切ないさびしい気持ちの詩や童謡を、素直な気持ちで前向きに。
季節の写真と吹く風にしみる心の俳句を掲載します
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
詩を書いていきます(´,,•ω•,,)
俳句を載せてまいります
心からあふれた言葉を激しく詩にしています。あなたに会えて幸せです。