昔作った詩と、最近の詩
入選句「お財布に…」(11/13 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「本の旅…」(10/30 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「雨の日は…」(10/23 ラジオ万能川柳(2024))
今週の一句「相模原…」(10/9 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「冷蔵庫で…」(10/2 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「夫の耳…」(9/25 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「戦場に…」(9/11 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「絵日記を…」(9/4 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「三密の…」(8/28 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「日々模索…」(8/21 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「扇風機…」(8/7 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「ホイコーロー…」(7/31 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「CMの…」(7/24 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「スマホでは…」(7/17 ラジオ万能川柳(2024))
入選句「わが手首…」(7/10 ラジオ万能川柳(2024))
――その病院から出てきた者は、皆さわやかになる―― 最近鬱ぎみのしー君は、その宣伝に惹かれて、さわやか病院に行くことにした。 精神科の先生が、いい腕なのだろうか。 しー君は病院内に足を入れた。 その瞬間、この世とは思えないほどの、異臭がした。 なんだか照明も薄暗く、壁のあちこちに、血の痕のような飛び散りが見える。「本当にこんなところで、さわやかになれるのだろうか……」 しー君は戸惑いながら、とにかく...
「ジャカラ。お前は血を砂に、砂を花に変えるロザの記憶を宿した者だ。」ロザの記憶を宿した者は、古来から預言者と信じられてきた。薔薇の人として。「私がそうである…
明日、わたしは顔も知らないおじさまと結婚するために旅立つ。だから——。 伯爵令嬢のシャーロット・グレイは部屋の窓をそっと開いた。 その向こうには雲ひとつない抜けるような青空が広がっている。降りそそぐ光はとてもまぶしい。きっと雨にはならないだろう。どうか今日だけは晴れますようにと天に祈った甲斐があった。 準備は万端だ。 この時間なら庭に使用人がいないことも確認済みだし、屋敷内から目につかない経路も調...
夢には一人の人間も、一匹の動物すら出てきたことはなかった。夢は緑に広がる岩山から始まった。岩山といっても覆っているのは灌木や草なのだろうが、それほどの植物が…
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
『私はあの闇の世界に何万の何千倍もの年の間住んだ。そして私がそこにいることを誰も知らなかった。来る年も来る年も、来る世代も来る世代も私はそこにいた。そして彼ら…
ピンと張りつめた空気に神主の祝詞が響く。さながら潮騒のごとく、波のごとく、強く弱く、高くもあり低くもある声は波に揺られ岩に砕けて小さく小さく消えていった。す…
あるところに、ひとりのおじいさんがいました。 おじいさんは、どこにでもいる普通のおじいさんです。 そのおじいさんは、そこに住んでいたのではありません。 ただ、そこにいただけでした。 どこにでもいるそのおじいさんに、白羽の矢が立ったのは、単なる偶然でした。 天の国で天使を務めているビーちゃんは、「次の天国人を決めなさい」と、大天使様に言われ、地上に降りて、そのおじいさんに狙いをつけたのでした。 ...
大きなヘビが現れた。 地面の中から現れた。 はじめ、体長2メートル程だったが、動物園のオリの中で、徐々に伸びだした。 すぐ、オリはいっぱいになり、ヘビは別の場所に移されることとなった。 郵送トラックに詰まれたケージ内で、ヘビは頭に麻袋を被せられ、自分がどこへゆくのか分からないまま、静かな眠りについていた。 寝る子はよく育った。 運転手がケージを見た時、ケージははち切れんばかりに歪み、ヘビの皮膚...
その国は昔から、幾度の争いにも勝利し、長らく繁栄を保ってきた。 国王の裏には、偉大な力を持つとされる予言者が一人いて、どうすれば他の国に負けず、大国を維持できるか、国王に指示しているという。 国王は自分では何もせず、すべてはその予言者の指示にかかっている。 そうと知った他国の軍が、予言者をさらってしまおうと考えた。 しかし、考えただけで、その意思は予言者の脳裏に行き届いてしまう。 これにより、...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
弟は最近妙な特撮ヒーロー番組に凝っている。 ありきたりの子ども向け集団ヒーローだと思う。でも、弟に言わせると 「センスがいい」 らしい。 あたしは別に何の興味もなかったのだが、なんだかんだで口車に乗せられて、一緒に録画を見ることになってしまった。 これが信者の布教活動か。恐るべし。 タイトルは「二階からメガスリー」。投稿者:クロノイチ...
「後悔先に立たず」 という言葉がある。 当然だ。後で悔やむから後悔なのだ。 では、もし、仮に時空の法則をねじ曲げて後悔を先に立てることができたとしたら、どうなるのだろう。 幸せになれるのだろうか。投稿者:クロノイチ...
※時代考証は全くしていません。 新劇 「舞台・羅生門」 は初日から閑古鳥が啼く惨憺たる有り様だった。 最終日、舞台を見に来ていた原作者に新聞記者がインタビューを試みる。「芥川龍之介さんですね。取材させていただいていいですか?」「いいですよ。まあ、舞台はこんな体たらくですが、僕は原作を提供しただけですからね。責任は一切私にはありません。ですから遠慮せず何なりと訊いてください」投稿者:クロノイチ...
唐突な質問だった。「よう、姉ちゃん。 『マンガの神様』 って誰か知ってる?」「手塚治虫でしょ。有名でしょ。知らないの?」「アチャー。 『オサム』 っていうんだ。 『オサムシ』 かと思ってた」「馬鹿ねえ。で、いきなり何でそんなこと聞いてきたの?」 あたしがツッコミを入れると、弟は慌てた様子でこう言った。投稿者:クロノイチ...
ジャカラは母の胎内で蘇生した。黒い悪魔の日のことである。悪魔の使いは砂塵の嵐だけではなかった。無数に飛び交う飛蝗が累々と屍を積み上げていくその下からジャカ…
人間は多くの争いにまみれ、絶滅品種になりました。 そこで、新世界を築いていたロボットたちにより、最後の一人を保護することになったのです。 彼は人類最後の貴重な一人で、名前も「ヒト」とされました。 その頃、ロボットたちにはすでに人工知能・AIが埋め込まれており、新世界と呼ばれるこの地球を、自らの意思で管理し、新たな発展へと成り立たせていたのです。 人間以上の知恵を持っていましたから、ロボットたち...
彼女は人には言えないが、体重が80キロあった。 何度も痩せようとダイエットを試みたが、その度にリバウンド。少し痩せると、油断して食べてしまうのがいけなかった。 ある朝、新聞に挟まれていた広告チラシを目にして、彼女は、もうこれしかない、と決意した。 チラシを持って訪れたのは、ある合宿所。 ここで専門のインストラクターに、特別な運動方法からカロリー計算まで、一日中、監視されながら過ごす企画に参加した...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
秋が深まるにつれ、公彦は神楽に没頭していった。なぜこんなにも熱中できるのか。理由は霊にあった。いつまでいるのか。ねにをしたいのか。公彦にもそんなことはわかり…
「それで…」「今じゃもう信じてくれないだろうけど、里々衣が生まれたときほんとうに嬉しかった。隣におまえがいて、いつか彼が帰ってくる。三人で家族になる…そう思…
明日、わたしは顔も知らないおじさまと結婚するために旅立つ。だから——。伯爵令嬢のシャーロット・グレイは部屋の窓をそっと開いた。その向こうには雲ひとつない抜けるような青空が広がっている。降りそそぐ光はとてもまぶしい。きっと雨にはならないだろう。どうか今日だけは晴れますようにと天に祈った甲斐があった。準備は万端だ。この時間なら庭に使用人がいないことも確認済みだし、屋敷内から目につかない経路も調査した。今日はひとりで過ごしたいからそっとしておいて、と両親や侍女に頼むことも忘れていない。ひとつ深呼吸をして靴を履いたまま窓枠に立つと、向かいの木に飛び移り、すぐさま軽い身のこなしで音もなく庭に降りた。動きやすさを優先した簡素なドレスなのでそう難しくはない。ごめんなさい、最後のわがままを許して——。誰にも見咎められることなく...伯爵家の箱入り娘は婚儀のまえに逃亡したい
ジョンはいつもの、なだらかな道を歩いて、小高い丘へやってきました。 今は夜。 悲しくなると、ジョンはここに来るのです。 そして、空を見上げました。 真っ暗な広い夜空に、画びょうで穴を開けたような、小さな光がありました。あっちにも、こっちにもです。 いつの日かお父さんが、あれは遠い場所にあって、決して触れない、星というものだよ、と教えてくれたことを、ジョンは思い出しました。「星」 とジョンは呼ん...
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
えいちゃんは、ペットのわんくんを、ヒモでつないでお散歩に出ました。 わんくんはよく「わんわん」鳴いてばかりいて、なかなか前へ歩きません。 立ち止まっては「わん」、人が通っては「わん」でした。 えいちゃんは早くお家に帰りたかったので、わんくんのヒモを引っ張りました。 するとわんくんは、ちっちゃかったのでコロコロ転がってきたのです。 それを見た人々は、えいちゃんのことを「わんころがし」のえいちゃん...
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詩230508m🌞みょん-みょん みょん-みょん🌞・・・🎁レッツスキップリュックGOで&👒お日様パワーのバケットハット
その宝箱は、地中深くから見つかった。 恐竜の骨を発掘している人が、発見したのだった。 かなり大昔のものと思われた。 しかし、どこにも傷はなく、真四角で、開け口もない箱だった。 何の物質でできているのか分からない。ただ木ではなく、鉄でもなく、プラスチックでもなかった。 でも振ってみると、中でコロコロ、音が鳴り、何かの入れ物だと検討されて、それは宝箱と呼ばれるようになった。 まず、X線レントゲンを...
『 萌え出ずるも枯るるも同じ野辺の草 いずれか秋にあわで果つべき 』百合の母親は白拍子が好きだった……栄華と衰退を辿った平家の物語はいつの世も人のありよ…
きっと、恋を知らないままでよかった。伯爵令嬢のシャーロットはもうすぐ顔も知らないおじさまと結婚する。だから最後にひとつだけわがままを叶えようと屋敷をこっそり抜け出した。そこで知り合ったのは王都の騎士団に所属するという青年で——。第1話 伯爵家の箱入り娘は婚儀のまえに逃亡したい第2話 公爵家の騎士団長は一目惚れの少女と結婚したい第3話 侯爵家の強がり夫人は元婚約者を忘れられない第4話 侯爵家の気弱な従僕は...
少年が目を覚ますまで十日を要した。傷口から菌が入り、不衛生な環境が破傷風を引き起こしたと見られていたが、果たしてそれだけであったろうか。菌は砂であったかもし…
赤裸な太陽は惜しげもなく巡礼者を焼き、数分後にはかげろうの燃えカスを砂漠の肌に印した。炎王が焼いたのは巡礼者だけではない。商人、羊飼い、家畜、奴隷、遊牧民、…
「愛」の「不純さ」を知ってこそ、「愛」の「純粋さ」に思い至ることができる。人間関係に関する著作を手がけるエッセイスト・長住哲雄が、「愛って何?」を、科学的、文学的、ときどき叙情的(?)に解き明かす恋愛論ブログです。
神様は人間を創りました。 人間をたくさん創るにあたって、一人ずつを区別できるようにと、顔をそれぞれ変えました。 しかし、これも長いことやっていると、レパートリーがなくなりました。 一人につき二人の両親がいるのですから、彼らを合わせた顔にするとよいことに気づきました。二番目に産まれた子は、さらに一部分を変えればいいわけです。 そしてしばらく、神様は創作が楽になりました。 しかし、ついにネタがつき...
これはターコイズ?里々衣は日名東公園(ひめいのひがしこうえん)のベンチに腰を下ろして、少年の手から落ちた青い石をじっと見つめた。少年の手から落ちた?…物は言…
ある日私は、自分の背中からコードが出ていることに気づいた。 背中を鏡で見てみると、テープや接着剤で引っ付いている様子はなく、じかに生えているといった感じだ。毛のように。 私はコードの先にあるべきものを探した。すなわちプラグだ。コードがあるなら、あるはずだ。 しかしコードはただ垂れて、地面に伸びているだけで、その先は見えなかった。 コードは延々と、どこまでも伸びていた。 私は記憶を辿ったが、思い...
昔作った詩と、最近の詩
俳句を毎日アップしていきます。よろしくお願いします。
現代短歌とエッセイ
子どもも大人も楽しめる童謡や詩を。時には切ないさびしい気持ちの詩や童謡を、素直な気持ちで前向きに。
季節の写真と吹く風にしみる心の俳句を掲載します
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
詩を書いていきます(´,,•ω•,,)
俳句を載せてまいります
心からあふれた言葉を激しく詩にしています。あなたに会えて幸せです。