昔作った詩と、最近の詩
病妻の朝 *合掌 #想妻恋川柳
ガチンコで襲う病魔が憎らしい #想妻恋川柳
母の声逃げろ生きろと夢の中 #想妻恋川柳
池ポチャでボール失くして悔い残る #想妻恋川柳
断捨離が停滞してる悔いタンス #想妻恋川柳
息子たちまともに育ち悔いは無し #想妻恋川柳
がらがらの宝石箱で悔い六つ #想妻恋川柳
推奨株高値買いして悔い七つ #想妻恋川柳
ブランド品セールで買えず悔い八つ #想妻恋川柳
仕事だと午前様して悔い三つ #想妻恋川柳
口にせぬ痛み気付かず悔い四つ #想妻恋川柳
イギリスに連れて行けずに悔い五つ #想妻恋川柳
まだ九十四 乙女ごころの白彼岸 #想妻恋川柳
専業の主婦押しつけて悔い二つ #想妻恋川柳
イクメンを拒んだ昔悔い一つ #想妻恋川柳
参加2回目のパーティー会場は東京ラウンジだった。 参加費用は前回同様5000円。 パーティー内容はよく憶えてないので、取り立てて印象深い出会いはなかったはずだ。 ただ、パーティーが終了した後、同じパーティに参加していた男性2人と1階へ降りるエレベーターに乗り合わせたが、その時の彼らの会話がなかなか示唆的だった。 「ダメだったな」 「ああ」 「ありえないって」 「なんかなー」 好みの女性がいなかったのか、いたけどカップリングできなくて愚痴が零れたのか、思わず参加女性の顔を思い浮かべて苦笑してしまう。 「この後どうする?」 「さっき夕方のパーティーに申し込んだよ」 「じゃあ俺も。まだ空いてるかな」…
ひとつ、大きく息を吐いてから、今後のことを考える。 手にしたスマホでParty Partyのサイトを開くと、数多くの開催予定のパーティーが現れた。 「容姿に自信があって魅力的」 「気遣い上手でモテそう」 「同じ趣味だから一緒にいられる」 「年下で恋人いそう」 どれも魅力的なテーマだ。 ところで今回初参加を果たしたパーティーのテーマは、「外見が褒められる42歳までの女性」だった。 男性側の見方というか好みの問題で多少の誤差は生じるだろうが、確かに納得はできる。 この点、自分にとってはやはりBさんの存在が大きかった。 どのパーティーに参加しても少なくても1人は、開催テーマに沿った形で、自分の好みの…
4名の方から連絡先が届いています。 Party事務局からのメールにはそう書かれていた。 席番号と名前、そして連絡先のメールアドレス。 パーティーでカップリングしなくても、ここから関係を始めることもできる。 4名を確認すると…… Aさんはなかった。 Bさんもなかった。 Cさんはあった。 他の3名はよく憶えてないが、いいなアピールをもらっていたような気がする。 ここでも様々な感情が湧いて、迷いも生じた。 まずはAさんのこと。 これで完全に接点が断たれた。 自分も連絡先を送ることはできたのに、しなかったのだから、残念だと思う資格さえない。 ただ、微かな悲しみと切なさが残ったのは事実だ。 次にBさん。…
会場を出た僕は、熱気が立ち込める歩道を歩いて、少し離れたスタバに入った。 外気から遮断された涼しい空間が、火照った体に気持ちいい。 緊張によるわずかな疲れと、参加し終えた達成感と、多少の興奮。 それらを静めるように、冷えたアイスコーヒーをストローで吸い込む。 さて、本日の成果は…… 女性の参加人数は予定通りの12人。 そのうち、もらったいいなアピールは7つ。 これは悪くない感触だった。 参加女性はほぼほぼ自分より若く、年収等の諸条件をみても、自分が他の参加男性より優っていたとは思えない。 それでも過半数の女性からもらえたのは、単純に嬉しかった。 もっとも、このいいなアピールは、人によっては挨拶…
「みなさま、カップル希望のご送信ありがとうございました。結果でました!」 悩んで送信した後は早かった。 場内アナウンスに従って画面を操作すると、メッセージが現れる。 「残念ながら今回はカップリング成立しませんでした」 僕が希望を出したのはBさん1人。 つまり、Bさんが僕にカップリング希望を出さなかったということだ。 システム的にいうと、たとえば複数人にカップル希望を出した場合、より上位の人とマッチすれば、そちらとカップリングするだろう。 でもBさんに限っていえば、僕は下位指名もされなかったと想像に難くない。 そして、メッセージには続きがあった。 「カップリングは成立しませんでしたが、3名様から…
見るでもなく自然と隣の席に目がいってしまう。 悩ましげなAさんの横顔。 選り好みしなければ男に苦労しないだろうと思わせるほどには整った顔立ち。 なにより性格がいいと思う。 そして、一番の疑問。 さて、この人は、どの程度の好感をもった相手にカップル希望を出すのだろう。 外見に中身、年齢、年収、将来性にバツの有り無しと、条件をいったらそれこそキリがない。 どこかで線引きをする。 男女を問わず、必ず。 Aさんにカップル希望を出すかどうかの判断において、まさに今、自分も直面している問題だ。 特定の項目に固執するか、総合点を重視するか。 いいなアピールは相互済みで、隣り合った縁もあって雰囲気だって悪くな…
次に会計事務所勤務のCさん。 先ほどの個室でのやりとりが思い出される。 「Cさんに感じている魅力の大きさはどれほどのものなのか」 自分のことなのに、この期に及んでまだ答えを出せていない。 たとえば、自分のことをもっと知ってほしいかと訊かれたら、そうでもない。 彼女のことをもっと知りたいかと訊かれたら、そこそこは知りたい。 でも、あまり深くまでは望んでいない。 知るほどにこちらの責任も大きくなって、どこかの時点で引き返してしまいそうだ。 ……つまり、そういうことなのだ。 うわべだけの付き合いを持ってみたいだけ。 もしCさんとカップリングしたら、それは嬉しいに違いない。 一階の玄関口で彼女と落ち合…
カップリング希望の提出。 たしかこのパーティーでは最大第5希望まで出せたと記憶している。 単純にいうと、こちらが希望を出した相手もこちらに希望を出していたらカップリング成立だ。 カップリングした二人は大抵の場合、会場を出たすぐのところやビルの玄関口で再会する。 その後は正式に連絡先を交換するなり、そのままお茶や食事にいくなり、当人たちの自由だ。 カップリングしたからといって交際する義務など生じないので、どうぞ気軽に希望を出してくださいと、司会者が明るい声で説明している。 それは当然のことだが、改めて言われると軽い気持ちになれるから不思議だ。 そんなに重く考えなくていい…… まずは歯科受付のBさ…
アナウンスの開始とともに、場内のざわめきが消える。 僕とAさんも会話を中断して、手元のタブレットを操作した。 すぐに画面が更新されて、アピール結果が表示される。 自分が送ったのは3人で、送ってくれたのは…… 7人だった。 ゼロではなかったことにホッとしつつ、もらった内訳をすばやく確認する。 最初に目に入ったのはAさん。 ありがとうございます! そしてCさんからも。 同じくありがとう! しかし…… Bさんからはなかった。 外見の好みがピカイチだっただけに、残念な気持ちがせり上がってくる。 無意識のうちに個室でのやりとりを頭の中で反芻したが、良い感触は変わらない。 つまり、彼女は僕に合わせて愛想よ…
昔作った詩と、最近の詩
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現代短歌とエッセイ
子どもも大人も楽しめる童謡や詩を。時には切ないさびしい気持ちの詩や童謡を、素直な気持ちで前向きに。
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遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
遥か遠い あの空まで 羽ばたきたい。
詩を書いていきます(´,,•ω•,,)
俳句を載せてまいります
心からあふれた言葉を激しく詩にしています。あなたに会えて幸せです。