散らかったイメージを一瞬の構成の中に誘い、ひとつの体系を生み出す、その時の真実、その時のリアル―俺は思考がまだ信号の段階である時にキャッチして変換する、脳味噌はその作業をするには遅過ぎる、それは神経の反応のようなものだ、俺の神経系統はどうやら、言葉と直結しているらしい、医学や化学を信じている人間はこんな言い草を鼻で笑うだろう、でもそんなことどうだっていい、やつらにはイメージの中で言葉を紡ぐことなど出来はしない、知りたかったことを知ろうとしなくなったことで俺はそれを手に入れた、人間の本質は思考に縛られはしない、思考は補佐に過ぎない、思考に頼り過ぎると人間は感覚を忘れる、俺はそのバランスの取り方にほんの少し長けている…人間というものはそもそも、様々な作業を同時に行う生きものだ、それなのに表現においてはひとつに...coincidentiaoppositorum
傾げた頭の中で喀血する自我、途方も無い明滅の中で見る闇の圧倒的な密度、発電機の唸りのようなわだかまりが反響する時、鋭角な四隅の中心で巻き起こる直感の渦、俺は時々肉体の存在を忘れる、気がふれるほど反復してきたイマジネーションの濃度のせいで…それは俺を一人にもするし百人にもする、そいつらのすべてが喧しく主張をする、そこから愉快なものだけをピック・アップして並べ上げる、そしてまた彼らは生まれ続ける、死んでいくものたちも居る、そのほとんどは十代や二十代の記憶を持つものたちだ、俺は他の人間ほどそれを持っていたとは思わないが、若く、無知だからこその突進力や思い込みの激しさ、そういうものの残滓を多く抱えている連中の多くが死んでいった、彼らは死ぬときになにも残さない、そもそもが思想の中の生きものだから、死体すら残らない、...血の動乱
https://www.youtube.com/watch?v=D5rDUcWIDcg境界線の死体の上にベタベタと張られたシール散乱した呪物の破損具合が叫んでいる明日君は昨日死体安置所で何をしていた?指が一本無くなっていたってそこで働いてる知り合いがぼやいてたよ街には曇り空の怨霊がとり憑いて晴天でも居心地が悪い飛び降り自殺した女は地面に着くころには二人になってたこんなものは真実でもなんでもない、と目つきの怪しい男が地下鉄の前に仁王立ちして叫んでいる現実主義者は自分が話したいことしか話さない整えることは出来るけれど何かを生み出すことなんて出来やしない俺はマーケットで半額のシールが張られた食いものを探している一階が店舗仕様の巨大マンションの最上階では浮気した旦那を嫁さんが滅多刺しにしている愛だの夢だの未来だの...Bonds
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