老いの考察~錘~
老いの考察心と体のあらゆる部分に細胞の一個や、神経の一本や感情の一束や、血液の一滴や筋肉の一筋や、思念の一介や思惑の一点や、希望の一念や詰まり自分を形成する部分の一つ一つに、錘のように凝りや、滓や、澱みや、錆や、綻びや、爛れや、腐れや、目詰まりや、が生じてゆく事それで、それが、少しずつ動きを奪い、気を瘠せらせ、意を萎えさせ、活力を細らせてゆくきっと老いの道順とはその何れかの、項目や細目に当て嵌まりながらそんな風に下り道を当たり前のように、本然のように終点までの道程を、辿ってゆく事老いの考察~錘~