詩歌

冬のひとひ（再掲載）

白猫の　黒い影見ゆ　枕元冬の　ひとひの小さな　ぬくみ絹の具合が悪いので、我が家に正月はありませんが、来年も、どうぞよろしくお願いします。来年からは、毎日更新はやめようと思います。書きたいときに書く　それがいちばんです。...

ノートの３首（８-２４）貧しげがちな

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 スマホにも間違い電話あるのだな初に掛かって来て困惑だ 庭あれど菜の一束も育てなく貧しげがちな暮らしを過ごす…

ノートの３首（８-２３）致し方なく

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 呟いたオオイッテルゼ手を尽くし投票すれば遂に届いて 第三波尿意が来てるこれもまた致し方なくトイレへ急ぐ …

季刊同人歌誌「COCOON」Issue18を読む

季刊同人歌誌「COCOON」Issue18を、ほぼ読み了えました。

ノートの３首（８-22）渋いったらない

　12月26日日以来の、ノートの３首に戻って、（８-22）をアップします。 里芋と蕪の味噌汁きょうはまた風情があって妻の手作り 棗、枸杞、石榴ジュースのエキス…

辻征夫・詩集「学校の思い出」「今は吟遊詩人」を読む

思潮社・現代詩文庫78「辻征夫詩集」より、2冊を読み了えました。

結社歌誌「覇王樹」1月号より、僕の歌（２）

　結社歌誌「覇王樹」2021年1月号より、僕の「栞を捨てる」6首の、2回めの紹介をします。 子の妻がＬＩＮＥで教えくれたこと二階窓より名月を観る ローソンへ五…

生きている証・その２（再掲載）

湯呑みからお茶が　こぼれる熱い　と感じるこの手は　まだ私の意に　反して生きている血が走る骨が鳴るそれも　これも生きている証生きもの　としての私はいつだって生きようとしているなんてなんて忌まわしい...

結社歌誌「覇王樹」1月号より、僕の歌（1）

　12月24日に、所属する結社の歌誌「覇王樹」2021年1月号が届いたので、僕の「栞を捨てる」6首を2回に分載します。 聞こえるか聞こえないかの小ささで楽を鳴…

ノートの３首（８-２１）正しかったと

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 一階で今日の寒さを痛感しヒーター点ける二階の部屋に 判断の正しかったと今も思う微罪にとなる所だったよ 卵か…

わからないことだらけで（再掲載）

愛とか夢とか光とかそういうのが私にはどうしてもわからなくてだって　わたしが知っているのは闇に沈む　声だったり壁のような　嘘だったりもう何年も前に　途切れたままのあなたの手のぬくもりだったりするからわからなくてどうしても　わからなくて...

総合歌誌「歌壇」2021年1月号を読む

総合歌誌「歌壇」2021年1月号を、ほぼ読み了えました。

ホワイトクリスマスと言うけど、それほどの感慨もなく、オジサンは俳句と遊びます　(^_-)-☆

ノートの３首（８-20）ふいと気づいた

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 減塩を通しているが佃煮と沢庵もある昼の膳には 芳香にふいと気づいた部屋におく花梨の二個が追熟をして 十四位…

佐田公子・歌集「夢さへ蒼し」を読む

佐田公子・歌集「夢さへ蒼し」を読み了えました。

ノートの３首（８-１９）妻の手柄に

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 鳩の声あるいはお腹の鳴る音か判らないまま忙し過ぎる くうくうと土鳩の啼くに似る音にお腹が鳴るよ珍しいこと …

一茶「七番日記」（下）を読む（５）

岩波文庫の一茶「七番日記」より、5回めの紹介をします。

ノートの３首（８-１８）懐かしむ夜べ

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 性ガナイチョコチョコットヤ言い聞かせ風呂湯を浴びる心構える 三人の家族で回転寿司へ行き楽しんだころ懐かしむ…

季刊同人歌誌「COCOON 」Issue18が届く

季刊同人歌誌「COCOON」Issue18が届きました。

ノートの３首（８-１７）弾んで

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 面目を妻にほどこす消えていたトイレ電球を予備と替え得た ヨーグルトとブロッコリーとが主食とや癌予後の妻の食…

宇野なずき・歌集「透明な砂金」Kindle Unlimited版を読む

宇野なずき・歌集「透明な砂金」Kindle Unlimited版を読み了えました。

ノートの３首（８-１６）さんざんに

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 立ったままゆっくりと飲む薄くして温めに淹れた今朝の珈琲 さんざんに捜してみたが見当たらず歌集は既に売ったの…

ノートの３首（８-１５）やっさもっさと

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 間違える筈はないけど大袋小袋の薬確かめておく 新しいスマホへ替えて設定にやっさもっさと難儀しており 南北の…

ウンガレッティ・詩集「散逸詩篇」を読む

ウンガレッティ・詩集「散逸詩篇」を読み了え、全詩集を読み了えました。

フォト俳句じゃないよ、絵はただの別なお遊びの絵、一応力点は俳句のつもり　　(@^^)/~~~

師走のいほり（再掲載）

クリスマスだ　正月だと言われて　寒い師走の　いほり師走の　風に追いやられどこへ行くのか私の心紙くずみたいな人生が一層　冷たい師走の　いほりＰｌｅａｓｅ　Ｇｏｄ．Ｇｉｖｅ　ｍｅ　ａ　Ｂｒｅａｋ・・・！...

ノートの３首（８-１４）誰のどういう

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 硝子窓開けおいたけど午後四時にもう閉めおこうブログを書こう 硝子窓開けおいたけど閉めてゆき暖房を焚く十六度…

川柳を吐いて、小さな毒を吐き出してみようかな、お山は聞く人いないから　　(;^ω^)

ノートの３首（８-１３）平均ならば

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 安料理、上手料理の混ざりいて平均ならば優であるかな この昼は窓を開けおく勇気なく小寝室に籠もり続ける 餡饅…

短歌研究会Ａ・１２月歌会

短歌研究会Ａ・１２月歌会を開きました。

枯れた花束（再掲載）

枯れて来た 花束を　捨てるいつも　少しだけ心が痛むテレビからこぼれるノイズはやかましいばかりで慌てて　電源を切る枯れて渇いた花束がカサっと静かに泣いていた...

ノートの３首（８-１２）恐れつついる

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 鼻をかみつつタブレット繰っているスマホに歌を書き込みもする 日中は窓を開けてる日が多い秋のさやかな風を通し…

届いた３冊を紹介する（９）

最近に手許に届いた３冊を紹介します。

苔むす大地　

    　時代がどれほど流れていっても、景色の色が増えていっても、己が目指す高みは一つ。　この荒れ果てた地を覆い尽くして、自らの国を作りあげるのだ。     　強い陽差しが耐えがたいのなら、ひたすら個

ノートの３首（８-１１）新しく替え

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 米櫃を新しく替え正解だ米を量るに引っ掛からない 挑まれたコメ返だよね冬桜咲くブログ記事に歌を詠みおく 鵯の…

ほんとのおうちに帰りたい（再掲載）

わたしは最初で最期のほんとのおうちに　帰りたいほんとのおうちは自在　だからわたしは　熱い涙になってあなたの頬を　つたったりわたしは　グラスの中の氷になってあなたの手に　揺られたりわたしは　花びら一枚になって思い切り　伸びをして開花したりどこにでも　いられるし何にでも　なれるからほんとのおうちに　帰りたい...

ノートの３首（８-１０）重ね着しつつ

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 鉢植えの紐サボテンは痩せている世話の仕方がそも分からない 深みゆく秋の小窓を開けおきて涼しさ満たす重ね着し…

ノートの３首（８-９）半世紀経て

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 戦いは終わっただろう彼の日より半世紀経て古希を迎える 廃車とて引き取られゆくわが車　愛着のなく見送りしない…

鳥倣え　～楽式 tanosiki～

    　煌めくライトの輝きも　丁寧に塗り重ねられてる　ボディーの艶めく銀色さえも　混じりけの無い白に包まれた   　エンブレムさえ消えかかる　姿形も丸みを帯びて　次第に自分がわからなくなる　眠れ眠れ

今日は俳句のお勉強、晩秋の空をバックに、何とか詠んでみましょう　　(*^^)v

渡辺本爾・詩集「時間の船に浮かぶ」を読む

渡辺本爾・詩集「時間の船に浮かぶ」を読み了えました。

ノートの３首（８-８）ゾッとするよね

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 雨に濡れたかもしれないデジカメはストーブを焚く部屋に乾かす 思い出しゾッとするよね選択を間違えたならオシャ…

小島ゆかり・歌集「六六魚」を読む

小島ゆかり・第14歌集「六六魚」を読み了えました。

ノートの３首（８-７）天女の技だ

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 昼飯を「食べとうねえなあ」呟いた途端にお腹がグウと鳴ったよ 一日の励ましだろう今朝もまた妻は味噌汁作り置き…

ノートの３首（８-６）廃車と決めて

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 今日よりは廃車と決めて虚しくも不便であるが致し方ない 今日よりは廃車と決めて早速に午後の出掛けの予定を止め…

絶望に耽るいとまを

夢とか未来とか笑顔とかもう　うんざり「ワタシ、なんちゃら先輩のこと、好き！先輩はどう思ってるのかしら？でもワタシは可愛いし、スタイルだって良いから、もしかしたら先輩もワタシのこと好きかも」なんて自意識過剰な厨二病　の時代がどれだけ気楽だったことかそこからまた　生き直すエネルギーは到底　持ち合わせてはいないけどせめて　ゆっくりとどっぷりと心底　安心して絶望に耽るいとまを私に与えて...

短歌研究会Ｃ・１２月歌会

短歌研究会Ｃ・１２月歌会を開きました。

昨日書いたのの書き換え

              只の   『蟻』                   　皿に溜まった水を啜った　それはネオンの膨らみだった　蟻はザラリと崩れていった　差し掛けた傘の内側で   『容姿に依り

ひとりの烙印

「ひとり」という　烙印を改めて　この胸に押し当てられた　日幾度　手を伸ばしてもいつも　その手に触れるのは古いカーテンの端っこと絶望と飲みかけのままのコーヒーカップと...

ノートの３首（８-５）秋に痩せる

　昨日に続き、歌稿ノートより、３首をアップします。 窓を開け部屋に籠もれば鵯の声しきりにて賑やかである 何回か体重計に驚いた秋に痩せるという恐ろしさ 大歌人・…