詩歌

自分の腹に消えていくだけの物を

買い物しながらいつも思うのはただ私の腹にすぐ消える物を買うなんてとても勿体ない気がしてそんな物にお金を使いたくないということだけど空腹　という生理的欲求は何か食らいたいと叫ぶんだ私の意志より遥かに大きな声で叫ぶんだ何か食らいたいとうるさいうるさい黙れ黙れ黙れと叱っても何か食らいたい食らいたい食らいたいと　叫ぶのをやめないこれが生きているということなのかわからないだけど食らいたいという叫びは私の価値...

毎日が命日

私にとっては緊急事態だろうが祭りだろうが休日だろうが平日だろうがいつでも　同じさ私には毎日が命日なのさ死を常に見つめ自分のendに恋い焦がれる大好きなみんなの元へ行きたくて生と死の彼岸の川の川べりで積み石をしてあそぶ私には毎日が命日なのさ...

詩誌「水脈」６７号を読む

贈られた詩誌「水脈」６７号を読み了えました。

今日の３首（１０－２３）妻の記念に

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 ポチと押すパールネックッレス、退職の妻の記念に高価でないが わが語るのろけ話に歌とものおみな二人は呆れて…

今日の３首（１０－２２）研ぐ時に

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 山形産つや姫を二合研ぐ時に水道水のとても冷たい 折田アマ、プロになれるか一生を賭ける戦い優勢である 庭の…

今日の３首（１０－２１）心配ひとつ

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 貧しくも後ろめたさはほとんどがないのだけれど心配ひとつ LEDスタンド灯を買い呉れる頼んでないが助かるの…

今日の３首（１０－２０）へそ曲がりぎみ

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 二年後を美談に感動する我のへそ曲がりぎみ涙もろさよ ハムケツが懐かしいよねハムスターを飼う奥様よも一度載…

葉が揺れるだけの不安なのに

葉が揺れるだけの些末な不安が雲が流れるだけの些細な心配がこの脳裏をかすめるだけで私の心臓は早鐘を打つ横たわるとザン　ザンと濁流みたいな血の音が私の鼓膜に激しく響く見慣れているはずの天井もいつもと同じ時計の音も目につく物全てが私の不安を　かき立てる急いで流れる血の音と急いで流れる今日一日とああ一体いつまで私は　私をやらなくてはいけないの？そう白んだ空に　問いかける...

近澤有孝・句集「踝」を読む

近澤有孝・句集「踝」を読み了えました。

泣けない私は病んでいる

悲しいときにはただ涙に暮れていたいのに泣けない私は病んでいる苦しいときにはただ助けて欲しいのに助けてと言えない私は病んでいる悲しいときに泣けないと何年　何十年経っても悲しみは　癒やされない苦しいときに助けを求められないと苦しみは　深い傷となってこの胸に　幾つも幾つも刻まれては次々と　新しい血が流れる何十年分もの涙を苦しみを封じ込めて眺める桜は毎年毎年遠過ぎて花びら一枚分の春の知らせにもならなくてだ...

森澄雄・句集「鯉素」を読む

角川書店「増補　現代俳句大系」第１５巻より、森澄雄・句集「鯉素」を読み了えました。

今日の３首（１０－１９）今朝の発見

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 自作したネットアンケート　回答が一つ増えてる今朝の発見 心足る匂いであるか昼前の炊飯器より湯気を嗅ぎつつ…

万物の霊長たる人として

夜空の星　ひとつ捕まえることが　できたなら私はきっと眠れるだろう野の花一輪愛でることができたなら私はきっと優しくなれるだろう猫一匹愛おしむことができたなら私はきっと穏やかに過ごせるだろうあなた一人を愛することができたなら私はきっともっと大人になれるだろう私が自分をちゃんと好きになれたなら私はきっと心安くなれるだろう万物の霊長たる人として万物の霊長たる人として...

「草原の女王」、降り立ち輝いているね、１年振りの逢瀬　　＼(^o^)／

結社歌誌「覇王樹」４月号を読む

所属する結社歌誌「覇王樹」の、２０２０年４月号を、ほぼ読み了えました。

まっすぐ歩いて行けなくて

まっすぐ歩いて行けなくてあちこちにぶつかりながらしか　歩けないそんな私を利用しているあなたたち甘く見ているようだけどあなたたちが私を利用しているのはちゃんとわかっているのよまっすぐ歩いて行けなくてあちこちにぶつかりながらしか　歩けないそんな私が　好きなんだと優しく見守ってくれる人もいるのよだからいいのまっすぐ歩けなくてもあちこちにぶつかっても転んでも立ち上がって　また歩き出せば傷だらけの　私にちゃ...

今日の３首（１０－１８）手立てを尽くし

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 気に入りのカップにて飲むインスタントコーヒー温くほのかに甘い 幾重にも手立てを尽くしポイントをゲットする…

今日の３首（１０－１７）苦戦に見える

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 「誤飲性肺炎のため・・・」亡き友の坪井加寿美を思い出したが Abemaの将棋番組のぞき観る藤井七段苦戦に…

今日の３首（１０－１６）無理筋

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 句またがりの歌のきれ目を幾度か試しぴったり見つけ喜ぶ 瞳孔をひらく薬を注されても車で帰る妻の無理筋 瞳孔…

今日の３首（１０－１５）予定表

　昨日に続き、歌稿プリントより、３首をアップします。 稀に書く今日の予定に食事どき入浴どきが入ってなかった 湯を浴めど身体を洗う暇がないそう忙しいネット漬けだ…

今日の３首（１０－１４）手帳のメモは

　３月２８日以来の「今日の３首」に戻って、（１０－１４）のアップです。 判らない手帳のメモは「自賠責」判った時には用意してある 突然に再起動するパソコンよ更新…

阿部みどり女・句集「月下美人」を読む

角川書店「増補　現代俳句大系」第１５巻より、阿部みどり女「月下美人」を読み了えました。

登坂喜三郎・歌集「いのち」を読む

登坂喜三郎・第７歌集「いのち」を紹介します。

春、菜園に立つ、心弾み、風良し、菜園ので遊びをなしながら、農夫になる　(^^)v

言葉を発したくない（再掲載）

行き違いすれ違い誤解言葉を発するといつもそうなることに堪えられなかった日キリキリ痛む胸を　押さえて見上げる空はなんで今日も青いの？と　その青さにさえ苛立つ何がどれかも構わず安定剤を煽って　寝たもう言葉を　発したくない言葉を発すると　傷つくから言葉を発すると　傷つけるから一体私が何をしたっていうの？！空に向かって　そう叫ぶ...