シジミと心

シジミと心

 あく すくっても すくっても またすぐ わいてくる わたしの わるいかんがえのように すこし のこしておこうかしらん  シジミ ぐらぐらと 煮詰められても 黒い殻を 閉じたまま 開こうとしないやつ なんだか悲しくて いとしくなる 自分の 心の奥にも ひとつふたつ いるから