挑むのなら本気で
シャンパンが染み込んだカーペットが君の面影でぼくは枯葉色のバスタオルの中で串刺しにされる夢を見る世界はいつだって午前二時で救急車は死体を運ぶのに忙しい風の噂が耳に届くころにはお悔やみの言葉を用意しておくべきかもしれないよ スターバックスのそばで目つきのおかしい男が立ち尽くしていたそいつは少なくともぼくがそこを歩く間微動だにしなかった客席の窓に背を向けて立ってコーヒーにはまるで興味がないみたいだった手ぶらだった車道を見つめていた見つめるものだけが決まっているみたいだったぼくは黙って通り過ぎたが彼がこころを奪われているものがぼくがいつも言葉にしているものなんじゃないかってそういう気がして仕方なかった 街角は今日も掃除が行き届いていて晴れた日の深呼吸みたいな佇まい体型の崩れた男たちや女たちが自尊心だけを頼り...挑むのなら本気で