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  • 思い出の道(17)

    11時と言われても眠ってすぐのことである。僕はその時間が来るまで眠らないことにした。今、僕は夕食を終えて後片づけを手伝ったのちすぐに布団の中にもぐりこみ、うつぶせになって本を読むのを唯一の楽しみにしていた。偶然友達から借りた雑誌や貸本屋さんから借りた本が面白くて毎日9時ごろまでこれを読んで眠くなったら眠る習慣になったていた。兄は三重県の大学、父とは滅多に言葉を交わさない今、事実上母との二人暮らしみたいなものだ。静かな毎日であるが夫々が夫々の家事や仕事を受け持って何とか生活は成り立っていた。ただ、兄への送金が大きな負担になっていることは母の表情から読み取れる。母からの頼みごとに否やのあろう筈はないのであった。僕は母に声を掛けられる前にはもう本を閉じ、何時でも起きる心の準備が出来ていた。何処へ、何しにまでは分ってい...思い出の道(17)

    シャボン玉の詩

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